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Pick up Interview 前田敦子

自分で探したおいしいものをみんなで共有するのが好き


寝る前に探してしまう “お取り寄せタイム” 調べ出すと止まらない。

『お取り寄せグルメ、好きです!』と目をキラキラさせて話し始めてくれた前田さん。これまでお取り寄せした数もかなりあるそうで、しかもどれも失敗したことがないというお取り寄せのスペシャリストだ。
「よくお取り寄せするのはスイーツですね。寝る前に探すことが多いんですけど、和菓子とかは見た目がかわいいから調べているだけで楽しいです。次から次へとおいしそうなものが出てきて、 1回調べ出すと止まらなくなってしまう(笑)」
 お取り寄せしようと決める時のポイントを尋ねると『自分が食べたいと思ったもの!』と笑う。
「まずは見た目で気になるものをチェックして、それからランキングや口コミを覗きます。あとは一度お取り寄せすると、次々に関連商品がオススメで表示されるじゃないですか。あれ、ついつい見てしまって、またまたエンドレス(笑)」
 頼んだものがピンポーンと自宅に届く瞬間が好きと嬉しそうに話す前田さん。おいしいと思ったものは周囲にもお裾分けするのだとか。
「先日はスイートコーンをお取り寄せして、皆んなにお裾分けしました。 2 、 3ヶ月前から予約していたものだったのですが、あまりに美味しくて再度お取り寄せ。親や友達にも配ったら喜んでもらえてとっても嬉しかったです。大好きな人たちとおいしものを共有して『あれ、美味しかったよね!』って盛り上がれるのもお取り寄せの魅力だと思います」
 自分へのお取り寄せは直感で選ぶことが多いのに対し、差し入れは優柔不断になってしまうらしい。 「出演者さん、スタッフさん誰もが喜んでくれて、食べやすくて割と日持ちもするもの… と考えて、結局どら焼きになることが多いですね。どら焼き大好きなんです。現場にあるとテンションあがります(笑)。」

葬式を描いた作品で 『葬式の名人』は一番 前向きな作品だと思う。
そんなお取り寄せの名人とも言える前田さんの出演する映画『葬式の名人』が 9月20日より全国公開される。映画評論家として知られる樋口尚文の劇場映画第 2作となる本作は川端康成の作品群を原案に、高校の同級生の通夜に集まった面々が奇想天外な体験をする青春群像ファンタジー。前田さんは息子と二人で暮らしている 28歳のシングルマザー雪子を演じる。
「今回の作品は、撮影した時期がとても暑かったので差し入れもかき氷とかアイスが多かったです」と撮影時を思い出しながら、出演を快諾した理由を教えてくれた。
「樋口監督はこれまでも私が出演した作品へのコラムに暖かい言葉を書いて下さったり、私のことをずっと応援してくれている心強い存在です。そんな監督がご自身の作品を作られて、そこに私を呼んで頂いたということだけでも絶対に出演したいと思いました。それに監督は根っからの映画オタク。そんな方が作られる映画が面白くないわけないだろうと好奇心が刺激されて(笑)。結果、本当に面白い作品になりました」
 初の関西弁、初の母親役と初めてだらけだったこの作品。撮影期間を振り返って“大変だったけど楽しかった”と前田さんは笑う。
「関西弁は今振り返ってもあれで合っているのか、間違っているのかもわかりません(笑)。イントネーションが違う、音が違うと言われても何が違うのかがわからなくて、脚本家の大野さんに文字の上に“ここは上げる、下げる”みたいなリズムを書いて頂いたのですが、それが一番わかりやすかったです(笑)。初めての母親役は楽しかったです。そのときはまだ子供がいなかったので見よう見まねでしたが脚本にも親子関係が丁寧に書かれていましたし、実際撮影をする中で“母親ってこんな感じなんだろうな”と掴めてきて。実際に母親になれた今、強く思うのは母親はなるものじゃなくて、子供がそうさせてくれるんだなと。雪子が経済的に追いつめられながらも淡々と頑張れるのは子供のおかげなんだって身を以て実感しています」
  2週間というタイトなスケジュールの中撮影された本作。集中力を問われる環境の中、楽しく乗り切れたのも子役の子の存在が大きかったと続ける。
「子供って本当に物知りなんですよね。博士みたい(笑)。子供が『アレ知ってる? えー知らないのー?』ってからかってくる感じが好きなんですよね。「教えて教えて!」って楽しくなっちゃう。私、子供と対等でいられる自信ありますね(笑)」
  「子供と遊ぶ名人でもあります ね」と言うと、そうかもしれないと笑う前田さん。最後に作品の見どころを伺った。
「人を送るお葬式を扱った映画の中ではダントツといっていいくらい前向きなストーリーです。観てもらって後悔する要素が1つもないので、ぜひ前向きな気持ちで観て前向きな気持ちで帰って欲しいです。大人になりきれていない大人たちの青春映画なので、見終わったあとに学生時代が懐かしくなると思います。“あの子、どうしてるかな?”と旧友を思い出すんじゃないでしょうか。大人になるとなかなか学生時代の友達に会うことも少なくなると思うので、この作品が同窓会を開くきっかけになってくれたら嬉しいです」


PHOTO / Isamu Ebisawa
TEXT / Satoko Nemoto
STYLING / stylist Ayaka.k
HAIR&MAKE / Minako Kumagai


Profile/1991年生まれ。元「AKB48」のメンバー。2005年に第 1期生として加入し、2006年2月にCDデビュー。グルー プ卒業まで、ほぼすべてのシングル曲でセンターポジショ ンを務める。2007年「あしたの私のつくり方」で映画初出 演。その後、2011年に「もし高校野球の女子マネージャー がドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で初主演を果た す。近作では、「町田君の世界」、「マスカレード・ホテル」、「旅のおわり世界のはじまり」などに出演。

Vegas 「葬式の名人」
 原案/川端康成 監督/樋口尚文 脚本/大野裕之
 出演/前田敦子、高良健吾、白洲迅、 尾上寛之、中西美帆 他
 公開/9月20日(金)全国公開




■Cover Interview 石田ニコル