「ありがとう」でココロもカラダも整う？【整える習慣】

心身ともに“整える”こと。美と健康への尽きない悩みにちょっと試してみたくなる、不定期連載コラムです。

「ありがとう」って、口にしていますか？ 忙しい毎日、ついバタバタして気持ちを言葉にする余裕ってなくなりがち。でも実は、そのたった一言が心にも体にもすごく良い影響を与えるって知っていましたか？

人には“自律神経”という体のバランスを整える神経があります。交感神経と副交感神経の2つがあり、活動モードとリラックスモードを切り替えるスイッチのような役割をしています。

ところがストレスや疲れ、不安が重なるとこの切り替えがうまくいかず、眠れない・イライラする・疲れが取れないなどの不調が現れやすくなるのです。

そんなときに大切なのが、言葉の力。たとえば「ありがとう」「うれしい」「大好き」「助かった」「大丈夫だよ」「おいしいね」「また会いたいね」「今日もがんばったね」など、前向きな言葉を口にすることで、脳が安心を感じます。

するとセロトニンやオキシトシンといった“幸せホルモン”が分泌され、副交感神経が優位になり、呼吸が深くゆったり整い、体全体がふっとゆるんでいくのです。

夜寝る前、今日あった小さな幸せを３つ思い出してみましょう。「朝の空がきれいだった」「コーヒーが美味しかった」「友達のLINEに笑った」そんなささいなことでオッケー。それに「ありがとう」を添えるだけで、明日の自分が整っていきます。

言葉には、空気を変える力や、自分の内側を整える力もあります。元気がないときほど、先に前向きな言葉から始めてみる。

うまくいかない日でも「今日もよくやったね」と自分に言ってあげるだけで、呼吸がふっと楽になることもあります。少しずつでも、やさしい言葉を選ぶ習慣が、あなた自身の心と体を守ってくれます。

言葉はただの音じゃない。意識して選んだ一言を自分に聞かせてあげることで、心身を静かに整えてくれる力になるのです。どんな日も、自分にやさしく。できることから始めてみてください。

大切なのは、完璧じゃなくても、機嫌よくいられること。明るく心地良い心の状態は、毎日の言葉選びから。今日も「ありがとう」から始めてみませんか？

（同）SIACO
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