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Pick up Interview 鈴木康介

演技だと感じさせない“ ホンモノ” の空気感が出せる役者になりたい

世界累計発行部数1千万部突破の人気漫画『彼女、お借りします』(通称“かのかり”)が実写ドラマ化される。
 大学生の主人公・木ノ下和也が彼女にフラれ、その悲しみを埋めるために“レンタル彼女”を申し込むと、そこに超絶美女のヒロインが現れ…。理想の彼女との“レンタルからはじまる恋模様”が描かれるラブコメディだ。
「原作ファンの方が多いので、実写化ドラマに出演することが決定したときは、喜びよりも不安とプレッシャーの方が大きかったです」
 そう話すのは、栗林駿役を演じる鈴木康介さん。ん、栗林役!? 原作ファンの方なら“まさか…”と思った人も多いのではないだろうか? そう、鈴木さんが演じるのは、作品の中でもイケメンとは程遠いキャラクター。マッシュルームカットにメガネ姿、さらにオシャレとはとても言えないファッションセンスの持ち主で…。
「最初は栗林になれるのかな? と戸惑いましたが、衣装さんが“この服、どこで探して来たの!?”という洋服を何着も用意してくださって。メガネだけでも数十種類あり、メイクさんも一生懸命僕を栗林に近づけてくださいました。そのおかげでだんだんと栗林になれた気がします。マッシュルームカットはウィッグですけど(笑)」
 最初に感じた不安はこうして楽しみへと変わってきたそう。
「改めて原作を読むと本当に面白くて、この作品に関われることの嬉しさの方が勝っていきました。栗林は一読者として見ると軽薄にも見えますし、くどいし少しうるさい(笑)。でも、自分が栗林になってみると、すごく人間味があるように感じました。和也に彼女ができたことが羨ましくて、自分にもできたと嘘をついたり、自分のことを棚に上げて、和也のことをバカにしたり、見栄をはったり…。そういう人間臭いところのある憎めないキャラクターだと思います」
 鈴木さんがレンタル彼女を申し込んだら、どんなデートに誘いたいのだろう?
「一緒に野球を観に行きたいです。でも軽く3時間は超えてしまうから、レンタル料金が心配です(笑)。僕が野球観戦にハマったきっかけは、何気なく観た試合のピッチャーの表情に釘付けになったからなんです。打たれちゃいけないときの焦ってる顔、ピンチだけどそれを悟られちゃいけない顔。でも一瞬目が大きくなったり、空気感でそれが伝わってくる。それを見て“これが本物なんだ”って思ったんです。役者はそれを演じるのですが、演技だと感じさせない自然の表情が出せる役者になりたいと。だから野球観戦は趣味であり役作りのお手本でもあるんです。そんな僕ひとりの趣味を誰かと共有できたらいいなと思います」
 逆にレンタル彼氏になったら?
「難しい質問ですね…。僕は服が好きなので、その方に似合う服を選んであげたり、僕に似合う服をコーディネートして欲しいですかね。僕を好きなようにしてくださいという感じです(笑)。それから、その服を着て美味しいご飯を食べに行くなんて楽しそうですね」
 最後に役者としての目標を伺うと。
「今は別人になることだけを意識しています。今回、栗林というキャラクターを演じることで、色んな役ができる俳優なんだと、観る人を驚かせたいです。良い意味で期待を裏切って、“え? 鈴木康介出てたの!?”って思ってもらえたら僕の勝ちかな。僕自身の今後の大きな強みにもなると思います」


PHOTO / Isamu Ebisawa
TEXT / Satoko Nemoto

Profile
1997年生まれ。2018年、演劇ユニット『浅草軽演劇集団・ウズイチ』のメンバーとしてデビューし、2019年に出演したAbemaTV『白雪とオオカミくんには騙されない♡』で一躍話題に。その後、ドラマ『赤ひげ』(NHK)シリーズ、『ソロモンの偽証』(WOWOW)などにレギュラーとして出演。TBS系ドラマ「持続可能な恋ですか? ~父と娘の結婚行進曲~」でヨガのイントラクター役を演じ、“あの癒し系イケメンは誰!?”と話題に。

Vegas  『彼女、お借りします』
 原作/宮島礼吏『彼女、お借りします』講談社「週刊少年マガジン」連載
 出演/大西流星、桜田ひより、秋田汐梨、工藤美桜、沢口愛華、金子隼也、
 鈴木康介、 おいでやす小田、野口かおる・朝加真由美、木野花 他
 放送/毎週日曜日 23:55 〜(ABC テレビ)
 毎週土曜日 深夜2:30~( テレビ朝日)
 TVer・GYAO! にて、見逃し配信アリ。

 (C)「彼女、お借りします」製作委員会・ABC



■Cover Interview 神田うの