
将来が見えず不安でも、情熱を失わないことが大切【ハリウッド女優に学ぶ“オンナの生き方”】
幼い頃からショウビジネスの世界に憧れを持ち続け、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院で演劇を学び、その後オフ・ブロードウェイの舞台から、テレビドラマ、映画と活躍の場を広げてきたエリザベス・マーヴェル。
「将来が見えず不安しかない状況でも、演劇に対する情熱を失わなかったことが、いまのキャリアに繋がっている」と自身を冷静に分析する彼女が、必死の努力や練習は人生の経験として絶対に無駄にはならないということを教えてくれる。
映画「ディスクロージャー・デイ」
エリザベス・マーヴェル
世界が第三次世界大戦の瀬戸際に立たされている中、サイバーセキュリティの専門家であるダニエル・ケルナー(ジョシュ・オコナー)は、アメリカ政府の秘密組織ワーデックスから最重要機密情報を盗み出します。
一方、カンザスシティのローカル局で気象予報士を務めるマーガレット・フェアチャイルド(エミリー・ブラント)は、突如として覚醒したコントロールできない自身の潜在的な特殊能力に戸惑っていました。
接点のないはずの2人は、謎めいた協力者ヒューゴ・ウェイクフィールド(コールマン・ドミンゴ)に導かれて、これまで数十年にわたり隠蔽されてきた世界を揺るがす衝撃的な真実を知ります。
その秘密を人類に開示しようとするマーガレットとダニエルの前に、ノア・スキャンロン(コリン・ファース)率いるワーデックスが立ちはだかるのですが…。
今年最大の話題作と言っても過言ではない本作は、ハリウッドだけでなく世界の映画制作者や観客を導いてきたスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作です。
スピルバーグの過去作を振り返れば、その多くは彼の「未知なるもの」への好奇心に由来する物語が特徴と言えますが、『ディスクロージャー・デイ』も地球外生物と人間の潜在的な特殊能力という現代においても確実に立証できていないテーマを描いています。
気象予報士のマーガレットは、自分でも理解できない未知の言語を話し出すなど潜在的な特殊能力に戸惑いますが、己の天命を知り行動に移します。長年の国家秘密を暴くべくマーガレットはこの世界の秩序の先導者を託されるのです。
スピルバーグのエンターテインメント・バリュー(娯楽性)が濃縮された本作を、是非劇場で体験してみてください。
そして、本作で物語の鍵を握る重要な役どころのシスター・モーラを演じたのが、アメリカ・カリフォルニア州生まれのエリザベス・マーヴェル。
幼い頃からショウビジネスの世界に憧れを持ち続け、高校を卒業するとニューヨークにある名門ジュリアード音楽院で演劇を学び、その後オフ・ブロードウェイの舞台に立つようになります。
数々の舞台作品に出演するようになったエリザベスは、ニューヨークで上映された優れた演劇や俳優に与えられるオビー賞を受賞して、その存在を世に知らしめました。
そして「ハウス・オブ・カード」や「HOMELAND」など、多数の人気テレビドラマへの出演で知名度を上げ、映画界にも進出します。ハリウッドに呼ばれたエリザベスでしたが、現場では当初セリフも少ない端役に近い存在でした。
しかしコーエン兄弟監督の『バーン・アフター・リーディング』や『トゥルー・グリット』に出演した頃から業界でも注目される存在となり、その後『ボーン・レガシー』『私が愛した大統領』『リンカーン』『ギフテッド』などの話題作に出演するのです。
エリザベス・マーヴェルは役者人生を振り返ったインタビューで、ジュリアード時代の過酷な日々を追憶していて「将来が見えず不安しかない状況でも、演劇に対する情熱を失わなかったことが、いまのキャリアに繋がっている」と冷静に分析しています。
人は何かに挑戦する時「いつかこの夢を叶えられるのか?」と不安になることがあります。しかし、エリザベスのように、その不安をかき消すほど目の前の課題に真摯に全力で取り組めば、自ずと道は開けてくるのです。
必死に努力や練習を重ねても100%成功するとは限らないのですが、少なくとも目標には近づくはずですし、もし課題がクリアできなかったとしても、その過程は人生の経験として絶対に無駄にはならないのです。

ディスクロージャー・デイ
監督/スティーヴン・スピルバーグ
脚本/デヴィッド・コープ
出演/エミリー・ブラント、ジョシュ・オコナー、コリン・ファース、イヴ・ヒューソン、コールマン・ドミンゴ、エリザベス・マーヴェル 他
公開/10月1日(木) 全国ロードショー
©Universal Studios. All Rights Reserved.

Written by コトブキツカサ(映画パーソナリティー)
Profile/1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パーソナリティー」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

