
日曜劇場「GIFT」は熱いスポーツの物語であり、絆と再生のストーリー【町田悠宇】
─── 現在放映中のTBS系日曜劇場「GIFT」。本作はパラスポーツである車いすラグビーを舞台に、弱小チームに立ちはだかる難問の答えを導き出しながら、本気で心と身体をぶつけ合うことで仲間、家族の大切さを知っていく絆と再生のストーリーが描かれる。
日曜劇場にはずっと憧れがあったので、出演が決まったときはシンプルにめちゃくちゃ嬉しかったです。
─── そう話すのは劇中で安井純太役を演じている町田悠宇さん。
僕の役は、堤真一さんがコーチを務め、山田裕貴さんがエースに君臨するチーム『ブレイズブルズ』のライバルチーム『シャークヘッド』に所属する選手です。性格が少し歪んでいて、意地悪くて横暴、さらに傲慢。ひとことで言うとめちゃくちゃイヤなヤツです(笑)
───「ご自身と似てるところは…?」と伺うと「ちょっとあります」と笑った。
僕も、ここは絶対に譲らないという場面では視野が一気に狭くなって、前しか見えなくなってしまうときがあります。改善を心がけていますがなかなか難しく、またやってしまったと後から反省してます(笑)。
普段の自分は優しい性格だと思っていますが、後輩にちょっかい出しすぎて「オジガキ(おじさんのガキ)」と呼ばれているので、やりすぎは嫌われるなと、学んだところです(笑)
─── 車いすラグビーはもちろん、車いすに乗ることも初めての経験だったと話す町田さん。
パラスポーツもパラリンピックをいち視聴者として観る程度だったので、最初は正直イメージが湧きませんでした。なので、練習が始まってからも手探り状態。車いすを動かすことさえ難しいのに、競技をしなければいけない。昨年から稽古が始まったのですが、あっという間に筋肉ムキムキになるほど鍛えられました。
─── 演じる上で一番難しかったのは、ハンディキャップのある部分を制御することだったとか。
僕の演じる安井は下半身がまったく動かず、握力も弱い役です。体幹がないので、車いすを動かすときもボールを投げる時も「手の腹」で押すようにしなければなりません。でも意識が抜けるとつい腕を使ってしまう。その感覚を身体に染み込ませるのが一番苦労しました。
でも、贅沢なことに、現役で活躍する日本代表の車いすラグビーの選手たちが直接指導してくださって。本当に貴重な経験ができましたし、役作りの上でもとてもありがたかったです。
─── 撮影を通してスポーツならではの醍醐味を感じたという町田さん。
車いすラグビーをしてみて思ったのは、完全にコンタクトスポーツだということ。激しい衝突やパスワークも含めて、これまでの現場では経験したことがない一体感を感じました。人との接点がとても密になるので、役者同士が打ち解けるスピードもとても早くて。これがスポーツの魅力だなと実感しました。
───「現場の雰囲気もめちゃくちゃいい!」と町田さん。
和気あいあいとしていて、とっても賑やか。現場がめちゃくちゃ楽しいんですよ。僕はライバルチーム役だけど、ついメインチームの気分になってる時があって「あ、敵側だった」って思い出すことがあるくらい(笑)。試合のシーンではエキストラの方々が観客役として入ってくださっているので、盛り上がりもすごくて。視聴者の方にも熱気が伝わると嬉しいですね。
─── 最後にタイトルの「GIFT」にちなみ、町田さんがギフトを選ぶときのポイントを伺うと。
その人が一番必要としているものを贈りたいので、草原に隠れているチーターのように相手を観察します。ジーッと見ていると欲しいものが見えてくるんですよね。
最近贈ったもの? えーっと、出てこない。おかしいな(笑)。いや何が言いたいかと言いますと、ギフトは贈るモノではなくて、その人のことを思う気持ちが大事と言うことです(笑)

TBS系日曜劇場 「GIFT」
脚本/金沢知樹
出演/堤真一、山田裕貴、有村架純、本田響矢、細田善彦、細田佳央太、町田悠宇、吉瀬美智子、安田顕 他
毎週日曜 21:00〜 放送中
ⒸTBS
町田悠宇
1988年8月9日生まれ。ドラマ「春になったら」「Eye Love You」「降り積もれ孤独な死よ」「フォレスト」「虎に翼」「燕は戻ってこない」など、話題作に多数出演。NHK大河ドラマ「青天を衝け」では菊池平八郎役、「鎌倉殿の13人」では今井兼平役を務め、大きな存在感を示した。映画作品は、江口カン監督『ガチ星』などに出演。『MY MOTHER NEVER CRY』では主演を務めた。

