
「仕事のやる気が出ない日」に読む、働く女性のモチベーションのしくみ
Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】
記念すべき第1回目は、「新年度に入ったからしっかりしなきゃ」と思いつつ「最近モチベ上がらないんだよな……」と悩んでいた編集部・アイが、そもそもモチベーションとはなんぞや?という疑問に迫りました。
会社員、フリーランス、副業・兼業。どんな働き方であるにしろ、モチベを上げるにはまず、“モチベ”の解像度を上げることから。
今回は、モチベーションの基本的なしくみと、やる気の源になる2つのタイプ「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」についてお伝えします!
モチベーションとは「自分を動かすエネルギー」

モチベーションは、目標達成に向けて行動を起こし、継続するための心理的な原動力です。わかりやすい言葉にすると、以下のようなものですね。
- やる気(行動を始めよう、取り組もうとする気持ち)
- 意欲(継続的にもっと頑張ろうと思う気持ち)
- 動機(行動を起こす理由や目的)
つまり、モチベーションとは、【目標に向かって自分を動かすための心理的なエネルギー】と言えます。
仕事においては、「仕事に対する意欲や、仕事をする意味」などがモチベーションに該当します。
仕事をする意味が明確で、やる気と意欲があれば、目標に向かってまっすぐに進むことができそうですよね。でも、仕事をする理由が曖昧だったり、取り組む価値を感じられなかったりすると、モチベーションは低下し、仕事にも悪影響が出てしまいます。
あなたのモチベはどこから?モチベーションの2つの種類
そんなモチベーション、実は「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類に分けられるようです。
①外発的動機づけ

外発的動機づけとは、報酬や評価、社会的ステータスなど自分の外側から与えられる要因によって生まれるモチベーションのこと。
たとえば、報酬や評価、社会的ステータスなどを「得るために」行動を起こす場合もあれば、義務感やプレッシャーなどの負担を「引き受ける代わりに」行動する場合もあります。
【外発的動機づけで行動する時の気持ち・理由】
- 達成すれば、収入が増える
- 成果を出せば、評価される
- 成功すれば、上司や顧客などから認められる
- 周囲が皆やっているから、自分もやらなければ置いていかれるのではないか
- 期待に応えないと、居場所がなくなるのではないか
【注意点】
外発的動機づけは、一時的にモチベーションを高める効果がありますが、外部要因がなくなると、モチベーションも低下してしまいます。外発的動機づけだけに頼ると、長期的にモチベーションを維持することは難しいでしょう。
②内発的動機づけ

内発的動機づけとは、「仕事そのものが楽しい」「成長したい」など自分の内側から湧き上がるモチベーションです。
報酬や評価などの外部要因に関係なく、自分の気持ちや価値観に基づいて行動します。また、内発的動機づけに基づく行動は、充実感や達成感をもたらし、自発的かつ長期的に継続しやすいという特徴があります。
【内発的動機づけで行動する時の気持ち・理由】
- 仕事をしている時間が楽しい、充実している
- 難しいけれど、興味がある分野なので学びたい
- できなかったことができるようになると、嬉しい
- 仕事を通じて自分の理想や価値観を実現したい
- お客様の役に立つことが、喜びに繋がる
大事なのは、外発的動機づけ・内発的動機づけの使い分け

モチベーションが続かないのは、外発的動機づけに偏りすぎているからかもしれません。
外発的動機づけは、短期間で成果を出したい場合には効果的ですが、長期的に安定して働くためには、仕事そのものを楽しめる「内発的動機づけ」を高めることも重要。
外発的動機づけと内発的動機づけの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、無理なくモチベーションを維持できます。
自分を知り、モチベーションの波と上手に付き合おう

やる気が出ない日があっても大丈夫。それは誰にでも起こりうることです。
でも、モチベーションのしくみと“どんな時に人は動きたくなるのか?”を今回知ったことで、さらにこんな疑問を抱いた人がいるのではないでしょうか?
「自分のモチベが下がる原因と対処法を知れば、もしかしてモチベ頼りの働き方から抜け出せるのでは……?」
そうです、編集部・アイです。ということで、『モチベーションが下がる6つの原因とその対処法』については下記の記事にまとめてみました!
さあ、今週もわたしのために、モチベの波と上手に付き合っていきましょう!
編集部・アイ
人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。