
周りの結婚報告に焦る人へ。あなたが結婚したい「本当の理由」って?
Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】
この記事を開いてくださったということは、一度はこのような経験があるのではないでしょうか?
- SNSで結婚報告を見るたび、喜ばしいなと思いつつモヤモヤもある
- 親や親戚の「結婚まだ?」に、正直、帰省が憂鬱になる
- 結婚していないだけで、“何かが足りない”ような気がしてしまう
- このままの人生で、本当にいいのかな?と思う瞬間がある
ちなみに、編集部・アイはあります。
結婚=幸せとは限らず、すべてがうまくいくわけではないことも、現代では多様な幸せの形が認められていて非婚を選ぶ人が増えていることも、分かっている。
それなのに、どうして焦ってしまうのか?
私たちは、本当に「結婚」がしたいのか?
今回はワークショップに取り組みながら、その“焦り”の正体と向き合ってみませんか?
あなたはどれが強い?「結婚」に焦る、主な5つの理由
① SNSでキラキラと輝く他人と自分を比べて、羨ましく感じるから

SNSの画面をスクロールしていると、見ず知らずの他人や芸能人の結婚報告が画像つきで流れてくること、ありますよね。
それらがキラキラして見えるのは「いい瞬間」を切り取っているからだし、そもそも他人の結婚には興味ない……。
そう遠ざけていても、年齢を重ねるごとに「友達の結婚式に行ってきた!」というInstagramのストーリーズを見る機会が増え、つい「私も幸せになりたいなぁ……」と思ってしまう人、いるかもしれません。
②友人や同世代が次々と結婚し、「私って取り残されてる?」と感じるから

20代後半から30代の方なら「本当に増える!」と強く頷くであろうこと。それは、怒涛の結婚報告。
「お互い、仕事をバリバリ頑張りたいね!」と話していた仲良しの友人も、「今の彼氏と結婚するべきか迷うんだよねぇ」とこぼしていた同僚も、気がついたら“パートナーとこの先の人生を歩むこと”を選択していた……。
聞こえてきます。「あるある!」が。
周りがしているからという理由で急いで決める必要はないし、結婚は結局タイミングだと自分に言い聞かせてみても、「私って取り残されてる?」と焦ってしまうんですよね。
③年齢や出産のタイムリミットを意識して、「そろそろしないと……」と感じるから

将来子供を産み育てたいと現時点では思っていなくても、年齢という要素を意識することがあるかもしれません。
「リミット直前に“やっぱり子供が欲しい”って思うかも」「それなら◯歳くらいには結婚しておかないと……」と考えたことのある人もいるでしょう。
焦って決めるべきではないことも、自分の心に納得できる選択をした方がいいことも分かっている。でも、身体のタイムリミットは待ってくれない。だからこそ、焦りを感じてしまうんですよね。
④「このままでいいの?」「このまま独身だったら……」という漠然とした不安があるから

仕事もプライベートも、毎日それなりに楽しい。趣味や推しにかけるお金はあるし、誰かに相談せずとも行きたい場所に行ける自由もある。でも、なんだか物足りない。
あるいは、仕事で疲れ切っていて休日は寝るだけになってしまう。物価高というのもあってお金に余裕がなく、転職して年収を上げるにもスキルや経験が足りない。
そんな中で「結婚報告」を見ると、一人で生きていくことに漠然とした不安を感じる人もいるかもしれません。
⑤親や周囲からのプレッシャーを感じるから

「結婚はまだ?早く孫の顔を見たいなあ」。親や周囲からのそんな言葉に、プレッシャーを感じたことがある人も多いでしょう。
最初の頃は、私の将来を心配してくれているんだと自分に言い聞かせたり、「あなたを心配しているの」という親の二言目に理解を示せていたけれど、帰省のたびに言われると嫌気が差すものですよね。
ちなみに編集部・アイは「近所のあの子、結婚したんだって」という言葉ですら、その裏に「あなたはまだなの?」があるような気がしてしまい、実家では他人の話は出禁にしたいくらいです。(苦笑)
【ワークショップ】あなたが結婚に焦る本当の理由って?
ステップ① なぜ焦るのかを具体的に掘り下げてみよう

先ほどの「結婚に焦る理由」に対して、なぜそのように焦るのかを具体的に掘り下げてみましょう。
焦りは「心のサイン」のようなもので、そこには本当の願いや、隠れていた望みが詰まっていることが多いからです。
ここでは、よくある“焦りの背景にある気持ち”をいくつか挙げてみています。たとえば……
- 辛い時、頼れる誰かがそばにいてほしいから
- 認められたい、安心させたいと思うから
- 「結婚した人」が、社会的に成功しているように感じてしまうから
- 誰かに選ばれたい、必要とされたいから
- 結婚すれば、今よりももっと幸せになれるような気がするから
- 「あの時、結婚しておけばよかった」と将来後悔したくないから
- 今の収入や生活に不安があって、支えが欲しいと感じるから
- 「結婚できない人は、どこか欠けている」と思われるのが怖いから
- 「自分は欠けている人間かも」と、自分で思い込んでしまうのが怖いから
- 今のパートナーと結婚すべきか、正直まだわからなくて不安だから
ステップ② なぜそう思うのか、より具体的に問いかけてみよう

結婚を望むことは、何も悪いことではありません。
でも、一度立ち止まって「私は何のために結婚したいのか?」を見つめてみると、その焦りが実は「自分を守るための無意識の反応」や「誰かの価値観に合わせようとしていた結果」だったと気づくかも。
ここでは、ステップ①で見えてきた「焦りの理由」に対して、もう一段階深く掘り下げてみましょう!
- なぜ、私はそう思うようになった?
- その考えは、いつから私の中にあった?
- その価値観は、本当に“私自身”のもの? それとも、誰かの言葉や世間の空気?
- 私が「結婚したい」と思った時、それはどんな感情からだった?(安心したい、認められたい、孤独が怖いなど)
- 結婚すれば、それは本当に解消される?
- それって、結婚以外の方法で満たすことはできる?
- 結婚しなければ、将来どうなると想像してる?
- 結婚を望んでいるのは、「誰かに愛されたい」から?それとも「誰かを愛したい」から?
- もし“ひとりでも幸せに生きていける”という確信があったら、それでも結婚したいと思う?
- 5年後、10年後、私はどんな暮らしをしていたら幸せだと感じる?
焦りの正体は、見ないようにしていた欲求や願いかもしれない
まずは、ワークショップお疲れさまでした!
- 焦りを紐解いてみたら、実は結婚したいわけではなく「もっとのびのびと楽しく生きたい」だけだった!
- やっぱり素直に結婚したいと思ったから、今のパートナーと将来について話をしてみる!
そんなふうに、少しでも気づきがあったら嬉しいです。見ないようにしていた欲求や願いに辿り着いた人は、ぜひまた1歩踏み込んでみてくださいね。
さて次の記事では、『既婚者に聞いた、独身時代にやっておけばよかったこと』をお届けしています!
編集部・アイ
人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。