
日常から離れて、本来の自分を取り戻そう。涼やかな聖地世界遺産「高野山」への旅。
1200年以上続く日本屈指の霊場「高野山」で都会の暑さと喧騒を忘れ心をリセット。
そんなリトリート旅が今、注目されています。スマホの電源をオフにして自分と向き合う特別な時間を過ごしてみませんか?

忙しい日常に少し距離を置いて、心赴くままに本来の自分を取り戻す。
そんな“リトリート旅”が旅行の新トレンドになっている今、注目したいのは和歌山県・高野山です。
弘法大師空海が開いた高野山真言宗の総本山として知られる高野山は、日本を代表する一大宗教都市として今も信仰が息づいている由緒ある場所。小さな山上の町には、なんと117もの寺院が集まり、そのうち50以上の寺院が宿坊として宿泊可能だということをご存知でしょうか?
「壇上伽藍」「奥之院」「金剛峯寺」などを参拝したあとは、格式ある寺院で非日常の時間を味わう“宿坊ステイ”。
精進料理を味わったり、写経をしたり。いつも触れているスマホの電源をOFFにすれば、1日の時間がこんなにもゆったりと丁寧に流れていくことに気付くはず。
大阪から電車やバスで約2時間弱とアクセスも良く、標高が高いため避暑地としてもおすすめの高野山。日帰り旅も可能ですが、せっかくなら宿坊体験をぜひ。
澄んだ空気の中で早朝散策をしたり、夜は星空を眺めたり。静けさの中に身を置くことで、疲れた心と体をリセットしませんか?

弘法大師空海が高野山の開創にあたり、真っ先に整備へ着手した場所といわれる「壇上伽藍(だんじょうがらん)」。
ひときわ目をひく根本大塔の内陣は本尊の胎蔵大日如来を金剛界の四仏が囲み、さらに外側の柱に十六大菩薩の像が描かれ堂内そのものが立体の曼荼羅として構成されています。


高野山真言宗の総本山で全体の宗務を司り、豊臣秀吉が母の菩提寺を建立したことでも有名な「金剛峯寺(こんごうぶじ)」(写真左)に、空海が今なお瞑想を続けていると伝わる御廟「奥之院(おくのいん)」(写真右)。

加えて、弘法大師空海が開いた真言密教の根本道場「壇上伽藍」の3ヶ所は必ず訪れたい場所。
荘厳な雰囲気の中で瞑想体験をしたり、樹齢数百年の杉木立の間を歩くだけでも、ひんやりとした空気とともに癒し効果が得られるはず。

高野山の玄関口、極楽橋駅で迎えてくれるのは、目にも鮮やかなアート作品「はじまりの天井絵巻」。
“いのちのはじまり”をコンセプトに、極楽鳥や高野山ゆかりの動植物などを複数のアーティストが描いた壮大な作品は一見の価値あり。


静かな空間で一文字ずつ心を込めて綴る「写経」は、日常の忙しさから離れ自分と向き合うひとときに。気持ちが整い、心がすっと軽くなる感覚が味わえるはずです。
また、宿坊でいただく精進料理もこの旅ならではの特別な体験。旬の食材を使った優しい味わいが、胃腸に心地よく染みわたり体の中からデトックス。心も体も整う優しい時間を高野山で感じてみて。
和歌山県観光連盟
https://www.wakayama-kanko.or.jp