“やめ活”で、私を丸ごとリセット。昨日の自分を脱ぎ捨てる4ステップ

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

キャリアも結婚も出産もそれ以外も、自分の人生だから自分のペースで自由に選び取りたいのに、チャンスもピンチも時間も身体も待ってはくれず、SNSでは「もっとより良くならなければ」と急かされる。

常にアップデートを求められているように感じて、足りない自分を素敵なもので埋めなければならない気がして、そんな日々にもう心底うんざりだ───と感じているあなたに。

今回は、“やめ活”をご提案します。大事なのは、足りない自分を素敵なもので埋めるのではなく、あなたをそのように縛るルールを徹底的に手放すこと。

“やめ活”で、あなたに不要なルールや習慣を丸ごとリセットして、自由に選び取れるまっさらな自分を取り戻していきましょう。

【ステップ1】なんとなく同意するのをやめる

「なんとなくの同意」が、自分を不自由な枠に閉じ込める

心理学の世界には「自己一致」という言葉があります。これは、自分の中にある本当の気持ちと、外に出す言葉や行動がぴったり重なっている状態のこと。

逆に言えば、心では「本当は嫌だな」「もうやめたいな」と思っているのに、口では「そうですね」と相手に合わせていたり、続けるしかない状況を自ら作っていたりすると、自分の中にズレを作ります。

私たちは周りとのコミュニケーションを円滑にするために、あるいはその場の“空気”を壊さないために、なんとなく同意しがちです。でもこれを続けていると、次第に「自分の本当の声」が聞こえなくなってしまいます

誰からも嫌われたくない、周りからの期待に応えたい。そんな優しい気持ちが、時として自分を不自由な枠の中に閉じ込めてしまうことがあるのです。

他人の評価起点ではなく「自分がしたいからする」を徹底する

この章で提案したい“やめ活”は、他人の評価を中心に行動するのを一切やめること。「嫌われないために、期待に応えるために」を一切やめて、「自分がしたいからする」を徹底しましょう。

その際、相手との間(今までは「なんとなくの同意」が入り込んでいた場所)に、沈黙が流れるでしょう。その沈黙に耐え難いほどの気まずさを感じて、相手が喜ぶ言葉を発したくなるかもしれませんが、我慢が必要です。

他人軸・他人の評価ありきの行動をやめて、自分自身への誠実さを取り戻すには、その気まずさ(相手の喜びよりも自分の喜びを優先する罪悪感)に慣れる力が必要だから。

過去の経験から「自分を優先してはいけない」と無意識に刷り込まれている方がいるのかもしれませんが、あなたの人生である以上、あなたを優先して当然です。

今日から、他人のためになんとなく同意するのを少しずつやめてみましょう。無理に場を繋ぐための言葉を発するのをやめてみる、心にない共感を減らしてみる、自分をよく見せるための建前を手放してみるなども良いですね。

【ステップ2】過去の私に倣った選択をやめる

悪習慣の放置が、自分の未来を奪う

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉を聞いたことがありますか? 経済学における法則の一つで、悪貨と良貨が同時に流通すると、市場には悪貨ばかりが流通することを指す言葉です。

仕事で例えれば、チーム内にやる気のないメンバーが一人加わったことで全体の士気が下がり、能力のある人ややる気のある人が辞めてしまうような状態のこと。

これを習慣に当てはめると、放置された悪い習慣は、良い習慣を育てるための精神的エネルギーや時間を奪う、と解釈できます。

なんとなく続けてしまう夜更かし、意味のないネットサーフィン、「昨日こう言ったから」「自分はこういうキャラだから」と一貫性を求めているようで“諦めている”だけの癖───。

これらの悪習慣を放置することは、自分から多様な可能性にあふれる未来を奪うことに繋がってしまうのです。

過去の私に倣った選択をやめる方法

この章で提案したい“やめ活”は、過去の自分に倣った選択をやめること。

私たちは年を重ねるにつれて、「過去にこうだったからやめられない」「私は変わらない、変われない」と無意識に思い込みやすくなりますが、自らの力で断ち切れます。

これまでの自分と今日の自分は、まったく別人でいいのです。過去に囚われずなんでも自由に選んでいいし、過去で何を選択しようが今ここで生きる自分こそが人生を決めるべき。「今日どんな自分になろう、どう生きよう」と思い目覚める朝は、きっと清々しいはずです。

とはいえ、意志の力では悪習慣を断ち切れないのでは、と疑問を抱く方もいるでしょう。そこでオススメなのが「仕組み」の力を借りること。

まずはノートを広げて、今日からやめる悪習慣をリストアップしましょう。ここで「やめたい」という曖昧な表現を使わず、「やめる」と言い切る点も重要です。

リストアップが終わったら、その悪習慣を続けてしまっている理由を思いつく限り書き出します。夜中の暴飲暴食は、実はストレスが理由なのではなく日中の食事量が足りないからかもしれませんし、スマホの無限スクロールは、寂しさからではなく単に暇だからかもしれません。

書き出した理由の中で最もインパクトが大きそうなものを参考に、「その悪習慣をやめた後に身につけたい習慣」を書き出しましょう。

たとえば、夜中の暴飲暴食を防ぐ(日中の食事量を増やす)ために毎食取り入れる副菜を作り置きしておく、スマホの無限スクロールを防ぐ(暇な時間を減らす)ために興味のあった英会話を始めるなど。

このように、悪習慣の代わりに「自分にとっての良い習慣」を取り入れるうちに、同じ景色が繰り返されるばかりだった日常が変わり、自分の未来がさらに開かれていくようにも感じ始めるはずです。

【ステップ3】ノイズを排除しすぎるのをやめる

自分が「いなくても」自分の毎日が繰り返される?

私たちの脳は効率よく、そして不要なリスクを負わずに生きるために、多くの行動を「自動化(ルーティン化)」しています。たとえば、いつも同じコンビニの同じコーヒーを選んでいたり、無難な色とデザインの服ばかりを手に取っていたり。

自動化された毎日、大きなピンチに陥らない毎日、ノイズがない毎日、不要なリスクを負わずに済む安心安全な毎日……。

これらは便利かつ心の安寧に部分的に必要ではありますが、【ステップ2】でもお伝えしたように、無意識のうちに同じ毎日の繰り返しに停滞感を抱いていることもしばしばあります。また、ノイズを排除しすぎることで変化が途絶え、成長が止まることもあるでしょう。

それが原因とは知らず、無力感に悩んでいたり、省エネな日々でもエネルギーが奪われるように感じていたりする方も少なくないのではないでしょうか?(ちなみに編集部・アイはこのタイプです)

私たちは、自分が「いなくても」問題なく毎日が繰り返されていくような、昨日のコピペである今日を終わりにしなくてはなりません。

ノイズを排除しすぎるのをやめて、新しい自分になる

この章で提案したい“やめ活”は、ノイズを排除しすぎるのをやめて、積極的に「未知」へと飛び込むこと。

「迷う時間が無駄だから」といつも同じコーヒーを飲むのではなく、別の種類を選んで味わいの違いを楽しんでみる。「何歳まで着られるかわからないから」と諦めるのではなく、好きな色の服をまずは買ってみる。

その他にも、あえて一駅手前で降りてみる。普段なら買わない本を買ってみる。人との出会いに投資してみる。自分と反対意見を積極的に聞いてみる。

生活の中にあえてノイズ(未知)を取り入れると、あなたの脳に新しい神経回路が作られ、同じシーンだけを繰り返していた人生が変わり始めます。ノイズこそが、今まで見たことのない場所へと、あなたを連れて行ってくれるかもしれませんよ。

【ステップ4】すべてをコントロールしようとすることをやめる

私たちはつい、自分に対して嘘をついたり誤魔化したりしてしまいます。他人の期待に応えるために、評価を得るために、自分が傷つかないために、損をしないために(あるいは得をするために)、誰かに勝つために───つまり、すべてを思い通りにコントロールするために。

しかし、コントロールしようとするから、自分に誠実ではいられなくなるのです。誠実さを失ったまま何を手に入れても成し遂げても、それは「本当に欲しかったもの」ではない可能性もあり、実際には虚しさだけが残るでしょう。

「そもそも、すべてをコントロールすることはできない」という出発点に立ち直し、その執着を手放すと、自分に嘘をつかず、自分をむやみやたらに傷つけず、周りと協調し合いながら自分が心から求めるものに手を伸ばせるはず。

これからは、自分にできる最善を尽くして結果は天に任せること(人事を尽くして天命を待つ)。あるいは「なるようになる」「どうなっても自分は大丈夫」という感覚を意識して持つことで、余計なプライドや執着が消え、軽やかに歩めるようになるでしょう。

昨日までの自分を脱ぎ捨てて、まっさらな私を生きよう

これまで、すべてを思い通りにコントロールしようとしたり、誰かの期待に応えようとしたりして、窮屈さを感じていた方も多いのではないでしょうか。でも、昨日のコピペのような毎日を終わりにできるのは、他の誰でもないあなた自身です。

なんとなく周りに同意するのをやめ、過去の自分に囚われない選択を仕組み化していくこと。そして、適度なノイズ(未知)を取り入れながら結果は天に任せてみること。これらを繰り返すうちに、過去の自分に囚われない自分へと変化していくはずです。

足りない自分を何かで埋めるのではなく、「足りない」と思わせる無意識のルールを手放して、新しい自分を始めましょう!

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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