恋愛がしんどいのは「曖昧さ」のせいかも。付き合う前に話したい5つの価値観

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

付き合う前はあんなに楽しかったのに、付き合った途端に苦しくなった。好きな人とやっと付き合えたのになぜか長続きしない───そんな経験はありませんか?

恋愛がうまくいかないと、私たちはつい「相性が悪かったのかな」と考えがち。もちろん、あらゆる面で“相性”は大切です。

でも実際には、相性そのものよりも“話していなかったこと”が原因になっているケースは少なくありません。お互いが違う前提を持っていることを知らないまま関係を進めれば、「こんな人だと思わなかった」「話が違う」と感じてしまうこともあるでしょう。

つまり恋愛のしんどさは、相性の悪さだけではなく“曖昧さ”のせいかもしれないのです。

他人と長く関係を続ける上で大切なのは、相手に合わせることや相手を見極めることではなく、自分にとって大切なことを知り、それを相手に共有できること。今回と次回の記事を通して、その方法をお伝えしていきます。

お互いの価値観を知る時間は、今の時代の恋愛こそ大切

一昔前の恋愛には、「付き合ったらこうするもの」という共通認識がある程度あったように思います。たとえば、恋人とは頻繁に連絡を取るもの、このくらい付き合ったら結婚を考えるもの。もちろん例外はあれど、似たような前提を多くの人が持っていました。

しかし、現代は違います。

まず、スマートフォンやSNSの普及によって見える世界の広さが変わり、瞬時に人と繋がれるようになり、職種や働き方、恋愛のスタイル、価値基準が多様化しました。それに伴い、以前のように「恋人ならこうする」という共通ルールが存在しにくくなったのです。

ですがひとたび恋に落ちると、「言わなくても分かってくれるはず」「自分と同じ考えを持っているはず」と、あるいは「自分と違ってもゆくゆくは変わってくれるだろう」と、私たちはつい考えてしまいがち。

たとえば、結婚願望やパートナーシップについての考え方。日々の連絡頻度、お金の使い方、休日の過ごし方などです。

これらは付き合う前に確認しておけば、譲れない価値観の衝突を避けられる(あるいは心の準備ができる)問題ですが、そうでないと「こんな人だと思わなかった」「話が違う」を生み出してしまいかねません。

視点を変えればそれも恋愛の醍醐味のひとつ……という話は別の機会にお伝えするとして、今回は「付き合う前に話したいテーマ」を5つご紹介します。

恋愛がラクになる。付き合う前に話したいテーマ5選

①どんな関係を望んでいるか

付き合う前に確認しておきたいこと1つ目は、どんな関係を望んでいるか。

意外と多いのが、恋愛に求めているものが違うケース。たとえば、片方は次の相手と結婚を前提に付き合いたくて、もう片方はまず恋愛を楽しみたいと思っている。このような場合、同じように恋人を探していても、見ている未来や求めるスピード感が違います

どんな関係を望むかを確認しないまま付き合うと、「私は将来の話をしたいのに相手は避ける」などと後になって温度差やすれ違いが生まれかねません。

だからといって、「結婚前提ですか?」「真剣交際する気ありますか?」と相手を試すようにも聞こえる直球な質問を投げかけなくてもOK。確認したいのは条件ではなく、相手の考え方。たとえば、

  • どんなカップルが理想?
  • 長く続くカップルってどんな人たちだと思う?
  • 付き合ったらどんな時間を大事にしたい?

という聞き方なら自然です。また、「私は恋人とは何でも話せる関係が理想」「私は恋愛も大事だけど、お互いの仕事も応援できる関係がいい」と、自分の考えを先に伝えるのもオススメ。

事前にお互いの「求める関係性」について話をしておけば、譲れない部分で衝突し、「こんなはずじゃなかった」「時間を無駄にした」などと悩む確率も下がるはずです。

②連絡頻度や会う頻度

「連絡頻度が合わない」「会う頻度が合わない」という悩みも多いことでしょう。ただし、ここで本当に確認すべきなのは回数ではなく、どんな距離感に安心を感じるか

毎日連絡がないと不安になる人がいる一方で、好きな相手でも数日に一回で十分だと感じる人もいます。電話で頻繁に話したい人もいれば、メッセージだけで十分な人もいるでしょう。人それぞれで、そこに優劣はありません。

問題は、自分にとっての「これが普通で当たり前」を相手も持っている、と思い込むことです。

特に付き合い始めは、相手の行動を愛情のバロメーターとして見てしまいがち。「返信が遅いから気持ちが冷めたのかも」「会いたがらないから大切にされていないのかも」のように。でも実際には、ただコミュニケーションのスタイルが違う場合も多いものです。

だからこそ、早い段階で理想の距離感を共有できるとお互いにとって良いですよね。たとえば、

  • 恋人とはどれくらいの頻度で会うことが多かったか
  • 忙しい時期でも連絡は取るタイプか
  • 休日は恋人と過ごしたい派か

などの質問は、相手は恋愛を生活のどの位置に置いているか・恋愛で大切にしている価値観が見えやすいはず。

逆に、「付き合ったら毎日連絡できる?」「週一は絶対会いたいんですけど大丈夫?」といった質問は、自分の希望を押し付けているように聞こえやすいので注意です。

③結婚願望と人生のタイムライン

結婚願望、あるいはパートナーシップを長期的に築きたいという意思の有無を聞くのは、多くの人にとって勇気がいること。特に30代前後になると「重いと思われそう」「焦っていると思われたくない」と感じる人もいるでしょう。

でも本当に確認したいのは、「結婚したいかどうか」というよりも「相手がどんな未来を思い描いているか」です。

たとえば「いつかは結婚したい」と言っていても、5年以内を想定している人、どれだけ歳を重ねてからでもいいと考える人、転職や独立など別の目標を優先したい人などさまざま。つまり結婚願望の有無だけでは、相手の価値観や人生のタイムラインは見えません

そこでオススメなのが、まず未来の話から入ること。

  • 直近の夢や目標は何か
  • 今後やってみたいことはあるか
  • 5年後はどんな生活をしたいか
  • 将来住んでみたい場所はあるか

このような話を広げていくと相手が描く人生が自然と見えてきますし、それに伴ってあなたも自己開示することで、「もしかして私たち“相性”が良いのかもね」とさらに仲が深まるかもしれません。

逆に、「何歳までに結婚したい?」「子どもは欲しい?」などの直球の質問は、関係性によってはプレッシャーになりやすいので注意です。

④一人時間と友人関係の優先度

恋愛が始まると、無意識に「恋人との時間」を基準に物事を考えてしまう人も少なくないでしょう。でも実際には、恋愛以外にも仕事や趣味、家族との時間など、それぞれ大切にしたいものがあります。

ここで意外と見落とされがちなのが、「一人時間」と「友人関係」に対する価値観です。

たとえば、休日は一日中恋人と過ごしたい人もいれば、一人で映画や読書を楽しむ時間がないと息苦しく感じる人もいます。また、恋人ができたら友人関係が希薄になる人がいる一方で、どちらかといえば友人との時間を優先したい人もいるでしょう。

それを知らずに付き合い始めると、一人時間が大切な人は「家で疲れを取りたい」と思っているだけなのに「気持ちが冷めたのかな」と勘違いされたり。恋人との時間を何より優先したい人は、友人を優先する相手を見て「大切にされていないのかも」と感じたり……。

この価値観の違いは、付き合った後に大きなストレスになりやすいポイントなのです。しかし問題は、価値観の違いそのものではなく価値観を知らないこと

だからといって「恋人と友達どっちが大事?」なんて聞く必要はなく、たとえば

  • 休日はどんな過ごし方が好き?
  • 一人で過ごす時間は結構必要なタイプ?
  • 友達とはどのくらいの頻度で会う?

といった日常の話からお互いを知っていきましょう。特にオススメなのが「休日の過ごし方」。その人の価値観がよく表れる、そして恋愛が始まっても大きく変わらないことが多い部分だからです。

⑤お金や暮らし方の感覚

付き合い始めはあまり気にならなくても、長く付き合うほど影響が大きくなるのが、お金や暮らし方の価値観。

お金の話というと「年収」や「貯金額」をイメージする人も多いですが、知っておくべきなのはそれらの金額ではありません。その人が大切にしたいものや価値観が如実に表れる、「お金をどう使いたいのか」「どんな暮らしを理想とするか」です。

  • 旅行にお金をかけたい人
  • 趣味にお金をかけたい人
  • 貯金を優先したい人
  • 毎日の食事や暮らしを充実させたい人

年収や貯金額が同じでも、このように価値観や理想の生活像が違えば「付き合い方」も変わります

あなたが記念日に上質なレストランに行きたくても、相手が「食事にお金をかける意味が分からない」人なら、同じデートでも満足度が変わるでしょう。旅行ではホテルにお金をかけたい人と寝るだけだから安い宿で十分という人は、別々に泊まるしかないかもしれません。

お金の使い方は本人の自由。だからこそ、その価値観が自分とは大きく異なると知らずに付き合い始めると、すり合わせるのに苦労します。

  • 休日に一番お金を使うとしたら?
  • 旅行に行くなら観光重視?ホテル重視?
  • 理想の休日は?
  • 将来どんな暮らしができたら幸せ?

早い段階で、こうした質問を通して相手の価値観を知り、自分の価値観を伝えておきましょう。

ちなみに年収や貯金の具体的な金額、結婚後の共働き希望かどうかの質問は、関係性によっては条件確認のように聞こえてしまう点に注意です。

お互いについて深く知ることが、心地よい関係性の第一歩

恋愛のしんどさを乗り越えるために大切なのは、お互いの「普通」や「当たり前」が違うと知り、付き合う前に大切な価値観を共有しておくことです。

関係性への期待や連絡の距離感、将来のタイムライン、そしてお金の感覚。これらをあらかじめ話しておくとすれ違いが起きにくい関係性、あるいはそれが起きても「真正面から話ができる関係性」を築きやすくなります。

続く次回の記事では、これらのテーマを相手に「重くならないように聞くテクニック」や、話す中で「お互いの価値観がズレていると気付いた場合」の向き合い方について、さらに詳しくお届けします!

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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