「やりたいけど時間がない」は今日で終わり。自分時間を作る時間術【前編】

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

「英語を勉強したい」
「資格を取りたい」
「読書を習慣にしたい」
「運動を始めたい」

やりたいことはたくさんあるけれど、「時間がない」が口癖になっている。ついSNSを開いてしまい、気がつけば寝る時間。やらなきゃと思いながら数週間が経ってしまう……。心当たりのある人はいませんか?

一方で、忙しく働き家庭の仕事もしながら、やりたいことをどんどん叶える人もいます。両者の違いは、時間の量というよりも「時間の使い方」。そしてやる気ではなく「仕組み」です。

やりたいことがたくさんあるのに仕事や家事育児で忙しい私たちは、頑張り続ける根性よりも、無理なく続けられる時間術を身につけたいですよね。

今回は前編として「自分時間を作る方法」、次回の後編は「それを続ける方法」、合わせて10の時間術をご紹介します。

「やりたいけど時間がない」が起こる2つの理由

①まとまった時間が必要だと思い込んでいるから

「もっと時間があれば勉強できるのに」
「仕事が落ち着いたら運動を始めよう」
「来月になったら読書を再開しよう」

このように、時間ができたら始めようと思っていることほど、意外と始められないもの。その理由の一つは、私たちが「まとまった時間が必要」だと思い込んでいるから。

たとえば、読書なら最低30分、勉強なら1時間、運動ならジムへ行ってしっかり汗を流さなければ意味がない。無意識にそんなイメージを抱いている人は少なくありません。

しかし、10分あれば本なら10〜20ページほど読み、英単語なら数十個覚え、ストレッチやスクワットができます。資格試験の問題集なら1単元程度は進められるでしょう。

つまり「割ける時間が短いからやらない」という考え方こそが、何も進まない原因になっているのです。

②夜の自分に期待しすぎているから

私たち人間は、1日に3万5,000回もの決断をしていると言われています。

たとえばメールの返信ひとつをとっても、何をどのように伝えるか、情報に不足はないか、いつ送るのがベストか、返信のタスク自体をいつやるのかなど、実はいくつものことを考えて決断しているのです。

当然ながら、帰宅後は身体だけではなく脳も疲れています。そういった状態の時には、頭を使わずに楽しめるSNSなどに手が伸びてしまうもの。そこから「よし、勉強しよう」「やりたかったあれをやろう」と切り替えるのは、至難の業です。

夜の自分に期待して「やりたいこと」を後回しにするのでも、スマホばかり見てしまうことを意志の弱さのせいにして自分を責めるのでもなく、今回ご紹介する時間術を活用して、今日からやりたいことを始めませんか。

やりたいことのために時間を作る、5つの時間術

①「なんとなくスマホを使う時間」を減らす仕組みを作る

「時間がない」と感じている人にまず確認してほしいのは、スマートフォンのスクリーンタイム。設定アプリのスクリーンタイム機能を見れば、1日にどのアプリを何時間使っているのかを確認できます。

数字を見て、「思っていたより長い」と驚く人は少なくありません。Instagramを5分だけ見ようと思ったのに、気づけば30分。YouTubeを1本だけ見るつもりが、おすすめ動画の自動再生で1時間。そんな経験は誰にでもあるはずです。

そこでこれからは、なんとなくスマホを使う時間を減らす工夫をしてみましょう。リフレッシュのための大切な時間もすべてやめてしまう必要はありませんよ。

たとえば、朝起きてすぐにSNSを開く習慣があるなら、「歯磨きや朝食を済ませてからならOK」というルールを作ってみる。

完全にやめようとすると人は反動でついやりたくなってしまうため、「このタスクを終わらせたらOK」とルールを緩めてみるのです。すると、続けていくうちに「SNSを見たい」という欲求が小さくなっていくのを感じられます。

また、通知が鳴るたびにアプリを開いてしまう人は、本当に必要なアプリの通知だけを残して、他はオフにする。あるいは、スマホの集中モードを活用する。

大きく生活を変えなくても、このような小さな工夫だけで、1日に20〜30分ほどの時間が生まれます。その時間を「自分のための時間」として使いましょう。

たった20分でも、1ヶ月続ければ10時間。1年間続ければ120時間。120時間あれば私たちは、なりたい自分にグッと近づけるのではないでしょうか?

② 夜に頑張るのではなく「朝の20分」を確保する

「仕事が終わったら、やりたかったタスクを進めよう」と思っているのに、気づけばソファに寝転んでスマホを見ている。そんな自分にがっかりした経験は、誰しも少なからずあるでしょう。

でも、それは意志が弱いからではありません。先ほどお伝えしたように、夜は1日の中で最も疲れている時間だからです。そうであれば「朝の時間」を活用すればよいのではないでしょうか。

頭がスッキリしているほか、仕事の連絡が届いたり集中を遮ってタスクを依頼されたりと、邪魔されることもありません。特に夏は、無理して昼間に時間を作るより、気温や湿度が比較的低い朝のほうが集中できます。

また、1日の最初に自分の未来のために時間を使うと、その後の時間もより良い形で使おうと意識するようになります。最初から「2時間早く起きて勉強する」などと飛ばさず、まずは普段より20〜30分早く起き、タスクを少し進めることから始めましょう。

20分朝活の記事もぜひご覧ください。

③ 時間ができたらやるのではなく、先に予定として入れる

時間ができたらやろう───よくある考え方ですが、「時間ができたら」という予定は曖昧で、そのほとんどは「今日は無理だったからまた明日」に繋がります。

仕事の会議ならどうでしょうか。「今日は疲れたから行きません」「時間がなかったのでやれません」とは言えませんよね。

なぜならそれは予定として確定しているから。本来であれば、自分との約束もそのように扱うべきです。

たとえば、毎週火曜日と木曜日の朝7時から20分は読書、土曜日の9時から30分は英会話、などとカレンダーに予定として先に入れておく。他人の目がない自宅では怠けてしまう人は、毎週土曜日は朝からカフェで作業し、その足で英会話に行くルーティンを作る。

カレンダーだと忘れてしまうならスマホに通知を設定し、時間になったら5分だけでもまずは取り組む。とにかく身体を動かして準備をする。

この時間はこれをやると予定を先に決めて身体を動かしてしまえば、「今日はやろうかな?どうしようかな?」と迷う暇がなくなり、やりたかったことをやり遂げられるはずです。

④「隙間時間」を有効活用して積み重ねる

「まとまった時間が取れないから、何も始められない」と悩む人は多いです。

しかし1日のスケジュールを振り返ってみると、通勤電車を待つ時間、病院や美容院の待ち時間、相手を待つ時間など、5分や10分の隙間時間は意外とあるもの。一方で、隙間時間は短いからこそ、何をしようか考えているうちに終わってしまいます。

そこでオススメなのが、「この隙間時間はこれをする」を先に決めておくこと

たとえば、電車の待ち時間と電車内では英語の音声を聞く。昼休みの最後の10分は語学の参考書を読む。病院の待ち時間は読書をする。料理をしながらニュースやポッドキャストを聞く、などのように。

事前にやることを決めておけば、短い時間でも迷わず行動できるだけでなく、積み重なって必ずあなたの力にります。実際に、資格試験や語学の勉強をしている社会人の多くは、通勤時間や昼休み、あるいは「耳が空いている時間」を上手に活用しています。

「なんとなくSNSを開く」が習慣になっている人は、そのうちの一部の隙間時間を、自分が本当にやりたいことへ置き換えてみてくださいね。

⑤ やることを増やす前に「やらないこと」を決める

私たちは理想の自分や人生を描く時、つい「何を新しく始めるか」にフォーカスしがち。でも1日は24時間しかありません。何かを始めるためには、何かを手放さなければならないのです。

そこで一度考えてみてほしいのが、今の自分は何にどのくらい時間を使っていて、それをこれからも続けることがベストかどうか

直近1週間のカレンダーを開き、事実を前にして、「本当にこれがベストか」「自分にとって価値があると感じられていたか」を洗い出してみましょう。

不要なことやなんとなく習慣で続けていることを手放せば、1ヶ月単位で十数時間、もしかすると数十時間の「自由時間」を手に入れられるかもしれません。

もちろん、好きなドラマを見る時間や、友人との大切な時間まで我慢する必要はありません。大切なのは、自分にとって価値の低い時間を減らすこと。

「なんとなく同意するのをやめる」「すべてをコントロールしようとすることをやめる」など、不要なルールや習慣をリセットして、自由に選び取れるまっさらな自分を取り戻すための記事も公開中です。ぜひご覧ください。

気合に頼らず、私らしく「自分時間」を作ろう

「今は時間がない」「時間ができたらやろう」と思っているうちは、新しいことをなかなか始められないもの。

まずは「まとまった時間が必要」という思い込みを手放し、朝の20分や通勤中の5分といった隙間時間を活用して、小さく始めてみましょう。なんとなく見ているSNSの時間を減らしたり、今の自分に不要な習慣をやめたりすれば、さらに自分時間を作りやすくなります。

気合や意志の強さに頼るのではなく、無理なく続けられる仕組みを取り入れて、やりたかったことを今日から始めましょう!

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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