
たとえ勝算がなかったとしても、自分が強く望むなら挑戦する【ハリウッド女優に学ぶ“オンナの生き方”】
コメディ作品からシリアスな作品、さらには声優としても活躍している女優アリソン・ブリー。
役柄に縛られず、演技者としての幅を広げ続ける彼女から学びたいのは、たとえ勝算がなかったとしても自分が強く望むなら挑戦する姿勢。未知の領域に挑むのはリスクを伴うもの。
しかし、自らが動くことで可能性は無限大に広がる可能性も秘めているのです。
映画「トゥギャザー」
アリソン・ブリー
長年パートナーとして関係を築いてきたミュージシャン志望のティム(デイヴ・フランコ)と小学校教師のミリー(アリソン・ブリー)は、住み慣れた都会を離れて田舎の一軒家に移り住み穏やかな日常を送る予定でした。しかし、引っ越してから数日後、近所の山道をハイキングしていると二人は道に迷い、不気味な地下洞窟に転落してしまいます。
この洞窟で一夜を過ごしたことにより、ティムは突然意識が混濁して身体が暴走する不可解な症状に悩まされるようになり、やがてミリーの身にも同じような症状が起こりはじめ、見えない磁力に引き寄せられるかのようにお互いを求め合うようになるのですが…。
映画の歴史を振り返ると、これまで様々なジャンルが確立してきましたが、本作はホラー映画であり、細分化するとボディホラーというカテゴリーに属します。
ボディホラーとは人間の身体そのものが恐怖の主体となる物語で、何かのきっかけで身体が異常に変形・変異してしまい、肉体が自分の意志と関係なく変化する現象を描いた作品です。
ティムとミリーは洞窟で過ごした一夜に、漠然とした不思議な力によって身体に異変が起こります。長年パートナーとして愛し合っていた二人ですが、次第に心が離れつつあるのに、身体的現象として物理的に引き寄せられるのです。
誰かと人生を共有することは決して簡単ではありません。ティムはミリーとの田舎暮らしを決意しながら、バンドマンとして活躍する夢を諦めきれず、そんな彼の想いをミリーも気づきながら生活を共にします。誰もが感じる普遍的なパートナーへの不安や不満を、この作品では巧みに観客へ提示しつつ、その先にある摩訶不思議で超自然的な物語へと誘うのです。
ホラー映画と聞いて敬遠する方もいるかもしれませんが、本作は観客の恐怖を煽ることだけが目的ではありません。人と繋がることの尊さと難しさと儚さを描いた『トゥギャザー』を是非劇場で体験してみてください。
本作で小学校教師のミリーを演じたアリソン・ブリーは、アメリカ・カリフォルニア州で生まれロサンゼルス郊外で育ち、高校を卒業するとカリフォルニア芸術大学に入学しました。その後イギリスに渡りグラスゴーにある王立スコットランド音楽演劇院で演技の勉強をし、この頃から将来的に女優として成功するという目標を明確に設定しました。
アメリカに戻ると数々のオーディションを経て、テレビドラマにリリーフとして出演するようになりますが、数々のドラマ賞を受賞したテレビドラマ「マッドメン」への出演が彼女の大きな転機となります。作品の高評価とともに、出演者たちがシェアする形で全米映画俳優組合賞を受賞するのです。
シットコムである「コミ・カレ‼」での演技も評価され、ハリウッドでの知名度も上がったアリソンは、本格的に映画界にも進出。『スクリーム4』『憧れのウェディング・ベル』『キングス・オブ・サマー』『ワタシが私を見つけるまで』などでは、メインキャストではないものの、その存在感をアピールし、アカデミー賞にも絡んだ『ペンタゴン・ペーパーズ』『プロミシング・ヤング・ウーマン』出演で、ハリウッドでの地位を築きました。そして『ホース・ガール』では主演女優としてその名を世間に知らしめたのです。
女優としてのアリソンの特徴は、役柄に縛られないこと。コメディ作品に出演して評価された次作はシリアスな作品に出演し、声優としても活躍するなど演技者としての幅を広げていったのです。
彼女に見習うべきことは、もし勝算がなかったとしても自分が強く望むなら挑戦すること。未知の領域に挑むことはリスクもあるかもしれませんが、自らが動くことで可能性は無限大に広がるのです。

トゥギャザー
監督・脚本/マイケル・シャンクス
出演/アリソン・ブリー、デイヴ・フランコ 他
公開/2月6日(金)より、TOHO シネマズ 日比谷 他にて公開中
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Written by コトブキツカサ(映画パーソナリティー)
Profile/1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パーソナリティー」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

