ポジティブシンキングこそが人生を成功へと導く秘訣【ハリウッド女優に学ぶ“オンナの生き方”】

数々の大作、注目作品に出演してきた女優・ローラ・ダーン。高身長であることがコンプレックスだったと語る彼女は、高い座高のせいで150回以上もオーディションで役を落とされたとのこと。

そんな経験をしながらも、コンプレックスを受け入れてポジティブに上を目指した女優としての生き様は、「ポジティブシンキングこそが成功への秘訣」なのだと感じさせてくれる。

映画「これって生きてる?」
ローラ・ダーン

長年夫婦として連れ添ってきたアレックス(ウィル・アーネット)とテス(ローラ・ダーン)は、可愛い子どもにも恵まれ順調な人生を送っていました。

しかし中年にさしかかり、これまで蓋をしていたそれぞれの夢が、結婚生活を終わりへと向かわせます。アレックスは失意のなか何気なく訪れたニューヨークのコメディクラブで舞台に立つことになり、夫婦の関係を笑いに変えることで新しい生きがいを見い出していくのですが…。

アメリカの小説家カート・ヴォネガットは何度となく「愛は負けても親切は勝つ」と語ってきました。激しい恋愛の末に結ばれた夫婦であっても、歳を重ねてお互いの立場や環境や思考が変化すれば、あの時と同じような愛情をパートナーに向けるのが困難な時もあります。しかしそんな時こそ相手の気持ちを慮り、親切にすることで次の扉が開くこともあるのです。

離婚という危機が迫っているアレックスは、図らずともニューヨークのコメディクラブの舞台に立つことになり、そこで自分のプライベートを赤裸々に語ります。アレックスは夫婦の関係を自虐的に観客へ投げかけることで、自分が癒されていると気づきます。彼にとって自分の置かれている状況を人に伝えることが一種のセラピーとなったのです。

アレックスの舞台を観たある人物が、ショーの終わりに彼に向かって「自分に寛容になれ」と告げます。家庭を壊してしまうかもしれない状況に対して自分だけを責めてはいけないと、その人物はアドバイスするのです。

不幸になるために結婚する人なんてこの世に存在しません。ただその関係を継続させていくには努力も必要。全ての夫婦に向けたメッセージでありアンセム(応援歌)でもある本作を是非劇場で体験してみてください。

本作に出演しているローラ・ダーンは、俳優のブルース・ダーンとダイアン・ラッドの子供としてロサンゼルスで生まれ、6歳の頃に母親の出演作品『白熱』(1973)に子役として出演しました。

その後、リー・ストラスバーグ演劇学校で本格的に演技を学ぶようになり、俳優である両親のコネクションで映画出演を重ねたのちに、エリック・ストルツ主演『マスク』(1985年)で盲目の女の子を演じて評価され、ロサンゼルス映画批評家協会賞を受賞するのです。

彼女のキャリアの大きな転機は18歳の頃にデヴィッド・リンチ監督と出会ったことです。リンチ監督が懇意にしていたキャスティングディレクターの誘いで、バーガーショップでリンチ監督と会い意気投合して、リンチは彼女の才能に賭けて『ブルー・ベルベット』への出演をオファーします。当然ローラは快諾して、通い始めていたUCLAを退学して作品に参加しました。

それから『ワイルド・アット・ハート』『インランド・エンパイア』『ツイン・ピークス』などに出演して、二人のクリエイティブなパートナーシップが長く続き、ハリウッドで注目を集めた彼女は、『ジュラシック・パーク』『パーフェクト・ワールド』『アイ・アム・サム』『ザ・マスター』『スター・ウォーズ』『マリッジ・ストーリー』など数々の大作、注目作品に出演してきたのです。

そんなローラ・ダーンの長年のコンプレックスは高身長だったこと。彼女は12歳の時には既に身長が180センチを超え、高い座高のせいで150回以上もオーディションで役を落とされたそうです。

しかし彼女は挫けずに上を目指し、女優としてAクラスとなりました。誰しもコンプレックスはつきものですが、その感情を受け入れたポジティブシンキングこそが成功への秘訣だとローラ・ダーンの生き様を見ていて思うのです。

これって生きてる?

監督/ブラッドリー・クーパー
脚本/ブラッドリー・クーパー、ウィル・アーネット、マーク・チャペル
出演/ウィル・アーネット、ローラ・ダーン、アンドラ・デイ 他

公開/4月17日(金) 全国ロードショー

Written by コトブキツカサ(映画パーソナリティー)

Profile/1973年生まれ。小学生の頃からひとりで映画館に通うほどの映画好き。現在、年間500本の映画を鑑賞し、すでに累計10,000作品を突破。1995年より芸人時代を経て、2010年より「映画パーソナリティー」としての活動を開始。近年は、俳優としての顔ももち、ドラマや映画にも出演。活動の場を広げている。

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