映画『おいしい給食 炎の修学旅行』。僕は、迷ったらまず動く【市原隼人】

─ 市原隼人さん演じる、給食マニアの中学校教師・甘利田と生徒が、どちらが給食をおいしく食べられるかの闘いを繰り広げる学園グルメコメディ『おいしい給食』。2019年にドラマがスタートし、現在までにドラマ3シリーズ、劇場版3本が製作された超人気シリーズの最新作となる本作。前作のインタビューの際には「回を重ねるごとにキャパオーバーしています」と笑いながら答えてくれた市原さん。劇場版4作目のオファーが来た時の心境から伺った。

函館に行けたということだけでも奇跡だったと思うのですが、まさか青森と岩手にまで行くことになるとは…。本当にミラクルだと思っています。

そう、今回の舞台は修学旅行。函館の教室を飛び出し、青森・岩手へと旅に出る甘利田先生と生徒たち。旅先でどんな食に出会うのか、ライバルの粒来ケンとの「どちらが給食をおいしく食べるか」対決の行方は? さらに、今回は旅先で出会った他校との「給食交流会」が勃発…と、見どころが満載なのだが、中でも大きな話題となっているのが、かつてヒロインを演じた御園先生との再会だ。

6年経って、また出演してくださるなんて…。この作品に戻ってきてくれて、本当にありがたい。それしかないです。

この作品は、小さなところから始まったオリジナル作品。やりたいことだけをやるというスタイルを貫いてきたからこそ、愛に溢れていますし、チームとしての連帯感も強い。こんな現場、なかなかないと思います。

再会の喜びを語るその言葉の端々に、作品への揺るがぬ愛情がにじむ市原さん。

自分は新たな作品や役を常に見出していきたい、いろんな経験をしていきたいと思っているので作品のシリーズ化は、あまり肯定的ではありませんでしたが、『おいしい給食』で予想以上の反響をいただいて。

道で出会ったお子様が「甘利田先生、大好き!」と駆け寄ってきてくれたり、人生につまづいて途方に暮れていたという方が「この作品を見て活力をもらえた、新たな一歩を踏み出そうと思った」と感想を伝えてくれたり。もう涙が出ました。

自分の作品が誰かに少しでも良い影響を与えることができているとしたら、それ以上に幸せなことはないですし、もっともっと喜んでもらいたい。その思い一心でいつもキャパオーバーなんです(笑)。

ですが、こんな気持ちにさせてもらえる、必死になれる作品に出会えたことは僕の人生の宝物です。

作品を観たすべての人たちの心に大きな勇気と気づきを与えてくれる甘利田先生。市原さんの学生時代、記憶に残っている先生を伺うと。

そうですね…、怒られてばかりでしたね(笑)。怖い先生もいましたが、そういう先生がいてくださったからこそ、やらなきゃいけないことが学べました。

でも、給食で出たキウイがどうしても食べられなくて、牛乳をかけたら美味しいよと薦められたことがあって…。それでも僕には(笑)

そう給食にまつわるユニークな思い出も明かしてくれた市原さん。ちなみに修学旅行の思い出を教えてもらうと「いたずらばかりして手を焼かれた」とか(笑)。全シーズンを通して「自分で決断する大切さ」を教えてくれる『おいしい給食』。市原さんは何かに迷ったとき、どう決断するのだろう?

まず、行動します。何もしないで後悔するよりも、何か行動して後悔した方が納得できると思います。

なので、やってみたいことがあれば挑戦する。行ってみたかったら行く。

最近はなかなか休みが取れず、旅にも出られていないのですが、どうしても夏っぽさを感じたくて、夜中にふらっと箱根に行ってきました。到着したら真っ暗で、まるで肝試し。ある意味しっかりと夏らしさを感じられました(笑)

最後に気になるのは次回作。次は「沖縄編」なんて…? と、伺うと、「水牛に乗って、三線を弾きながら甘利田先生が登場するかもしれませんね」と大きな笑顔を見せてくれた。

そんな市原さんが全身全霊をかけて挑み続けている『おいしい給食』の最新作、『おいしい給食 炎の修学旅行』は、10月24日(金)から全国公開。感情を揺さぶられること間違いなしの給食スペクタルコメディを見逃さないで。


『おいしい給食 炎の修学旅行』

監督/綾部真弥 出演/市原隼人、武田玲奈、田澤泰粋、栄信、田中佐季、片桐仁、いとうまい子、赤座美代子、六平直政、高畑淳子、小堺一機 他

公開/10月24日(金)新宿ピカデリー 他
Ⓒ 2025「おいしい給食」製作委員会

市原隼人

Profile/1987年、神奈川県生まれ。2001年に『リリイ・シュシュのすべて』で主演デビューを果たす。2004年には「第27回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。その後、「WATER BOYS2」、「ROOKIES」、「鎌倉殿の13人」、「正直不動産」、「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜」など、数多くの作品に出演。また写真家・映画監督としても活動するなど、多彩な才能を見せている。

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