“完璧”を目指さないほうが上手くいく。完璧主義を手放せる習慣4選

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

「もっとできたはず」
「私が頑張らなきゃチームが回らない」
「あの人はあんなに上手にやっているのに」

そんなふうに、自分を追い込みながら忙しい毎日を走り抜けているあなたへ。

私たちPoco’ce世代の女性たちは、仕事も家庭も“両立して当たり前”のようなプレッシャーの中にいます。職場では成果を求められ、家では家事や育児をこなし、SNSを開けば「仕事もプライベートも充実して見える」誰かの姿が流れてくる。

そんな中で「ちゃんとしなきゃ」「完璧でいなきゃ」と自分に鞭を打ち続けた結果、心も身体もすり減ってしまっている方も少なくないはずです。

でも本当に、私たちは“完璧”を目指さなければならないのでしょうか?
“完璧”であることは、私たちの幸せに繋がるのでしょうか?

今回は、もともと完璧主義だった編集部・アイが「完璧主義を手放せた習慣」をお届けします!

「完璧じゃない自分」は「ダメな自分」?

仕事、家事、育児、パートナーシップ、自己研鑽、これらはどれも大切です。でも、時間などのリソースに限界がある以上、すべてに120点を求めてしまうとどこかで必ず無理が出てきます。

特にライフステージの変化と、それに伴うライフスタイルの変化が起こりやすい30代前後の女性の多くは、このように感じていることも多いです。

  • 「より責任ある立場で結果を出してキャリアを形成したいけれど、そろそろ結婚も出産も考えないとマズい?」
  • 「今までの仕事量にワンオペ家事・育児が加わり、座って休む時間が5分もなくてパンクしそう」
  • 「仕事をバリバリ頑張っている友人、育児や家事を頑張っている友人が多い中で、私は何も頑張れていない……」
  • 「すべてを頑張りたいけれど、そうできないことも分かっている。でも、何を取捨選択すれば自分のためになるかが分からない」

これらは決してあなた一人が抱えている苦しさではありません。

特にSNSの中では、他人の“切り取られた完璧”が次々と目に入ってきます。素敵な朝ごはん、スケジュールを完璧にこなすワーママ、子育てもキャリアも楽しんでいる自分───。

それが本当かどうか・本心かどうかは分からなくても、目に入るたびに「自分はダメだ」と思ってしまう。知らず知らずのうちに「完璧じゃない自分=ダメな自分」という誤った認識が刷り込まれているのです。

“完璧を目指さない”ほうが、実は成果を生む理由

完璧を求めるあまりタスクが山積みとなり、どれも中途半端になるよりも、最初から8割程度で十分とし、「今日はこれをやる」と決めたことを確実に積み重ねていくほうが、物事は進みます。そして後者のほうが、達成感や自己肯定感も育ちやすいでしょう。

つまり、完璧を目指さないほうが上手くいくのです。そうは言ってもなかなか腑に落ちない。そんな方のために、背景にある法則をご紹介します。

パレートの法則(80:20の法則)

「成果の80%は、20%の努力で生み出される」という、イタリアの経済学者が提唱した法則。逆に言うと、100%の“完璧”(成果の残り20%)に貴重な時間やエネルギーを費やしてしまうのは、効率的とは言えません。

パーキンソンの法則

「仕事は、与えられた時間をすべて使い切るまで膨張する」という、イギリスの歴史学者・政治学者が提唱した法則です。

皆さんも経験があるでしょうが、たとえば時間的・精神的余裕があると必要以上に時間をかけてしまうもの。これは完璧主義にも言えることで、「完璧にしよう」と思えば思うほど、時間も心も「もっとできることがあるはず」と膨らんでしまうのです。

編集部・アイも実感!完璧を手放しやすくなる習慣4選

次に、もともと完璧主義だった編集部・アイが実践し、「完璧主義を手放せるようになってきた」と感じている習慣をご紹介します。

①「今できること」に力を注ぐためのタスク管理術

⚫︎ToDoリストは3つまでにし、それを確実に終わらせる

特にPoco’ce世代の女性はマルチタスクになりやすい傾向がありますが、だからこそ「今日やり切りたいこと」を3つ程度に絞り、それだけに集中しましょう。多くのことに着手してすべてを中途半端にするのではなく、1日の初めに決めた3つだけをやり切るのです。

⚫︎“やらないことリスト”も作る

リソースが有限である以上、「結果や成果を出すために不要なタスク」や「やらなくていいこと」はどんどん手放していきましょう。

過去の自分を振り返り1年の初めにリストを作成したり、1週間や1ヶ月の振り返りを行なって「次の週(月)にやらないこと」を決めるのもオススメ。

②「80%ルール」でOKを出す

つい見失いがちですが、私たちが求めるのは「完璧にやること」ではなく「結果や成果を出すこと」。結果や成果を出すにはある程度の時間を費やす必要があるので、「続けられるやり方」を見つけることも必要です。

そこでオススメなのが80%ルール。本当に大切なものや時間を大切にするために、力を注ぐべきことに全力で立ち向かえるように、「80%までできたら十分」とするのです。

⚫︎80%ルールの例

  • 仕事の資料を完璧に整えて締切ギリギリに提出するのではなく、締切3日前に80%で提出し、フィードバックをもらってから改善する
  • 忙しすぎて毎日は洗濯できないから、2〜3日置きに洗濯し、その日は食事をデリバリーする
  • 子どものお弁当は、しっかり栄養があればOK(余力がある時はキャラ弁を作る)

③「進んでいる自分」を記録する

未完了だったり、結果や成果がまだ出ていなかったりしても、以前の自分と比べれば確実に進んでいるはず。

それなのに「私って本当にダメ……」「進歩している実感がない……」と落ち込んでしまう。今できるタスクに全力を注いでも、80%でOKだと自分に言い聞かせてみても浮上できない。

そんな来るべき日のためにも、進んできた記録をつけておきましょう。たとえば……

  • 毎日「できたこと日記」を書く(箇条書きでOK)
  • 手帳やタスク管理ツールで、プロジェクトやタスクの進捗を見える化する
  • AIを活用し、1週間の「良かったところ」「できたこと」レビューをしてもらう

日々の葛藤やそれをどう乗り越えたか、1日にどのくらい頑張ったのか。完璧にはできなくても、まだ未完了でも、頑張ってきた自分を一番近くで見てきたのは自分だけ

そんな自分をしっかり見つめて、できたことを記録してあげてください。その記録が、落ち込んだ時のあなたを必ず救い出してくれます。

④週に1回「リフレッシュデー」を作る

完璧主義の方は毎日根詰めがちですが、目指す場所へ向かって走り続けるには、給水する日や疲れを癒す日、レールから離れて気分転換をする日も必要です。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ……と頭や身体が「やらなければならないこと」でいっぱいの時は良いアイデアを思いつかなかったのに、気分転換にシャワーを浴びたら閃いた!という経験がある方もいるでしょう。

そこで、ぜひ「リフレッシュデー」を作ってみましょう。どのような過ごし方でもOKですが、編集部・アイが実際に試して良かったものを例としてご紹介します。

  1. 直感の日
    1. 事前に予定を決めず、朝起きて「行きたい」「食べたい」と感じたことを行動に移す
  2. 身体を動かす日
    1. 平日は軽い運動しかできない分、週に一度はガッツリ鍛える(ピラティス、筋トレ、有酸素の順で行うなど)。そのほか、家中を大掃除するのもオススメ。
  3. Wish List消化の日
    1. 年始に作ったWish Listを振り返り、1日にできる限り詰め込んで楽しむ。
  4. インプットの日
    1. 本を読む、映画を観る、美術館に行くなど。
  5. アウトプット(創作)の日
    1. インプットの日に得たことを実際にやってみる、作ってみたかった料理を作る、絵を描くなど、手を実際に動かしてみる。

明日からの1週間、まずは「80%」で進んでみよう

「完璧でいなきゃ」と自分を追い込んでしまうのは、真面目で一生懸命だからこそ。でも、すべてを100点でこなそうとすると、いつか心も身体もパンクしてしまいます。

最初は怖いかもしれませんが、まずは1週間「80%の力で進む」を試してみてください。すると、自分の周りも思いのほか「大丈夫」なことに気づくはず。不安に感じていたことのほとんどは起きないでしょうし、想像以上に物事がスムーズに進むと驚くでしょう。

完璧を目指さないことは、決して逃げではありません。本当に大切なものを大切にするために、それを大切にし続けられる自分であるために、もう少し自分にやさしい形へ、そして軽やかに変化していきましょう。

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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