
「裸でも残るもの」へ投資しよう。時代や環境に左右されない自己投資のススメ
Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】
皆さんは普段、何にお金や時間、エネルギーを使っていますか? 「裸になっても残るもの」に、どれだけ投資できているでしょうか?
ここでいう“裸”とは、洋服や家、車、貯金などの物質的な資産をすべて手放した状態のこと。
それでもなお手元に残る、他人に奪われたり時代の変化で消えたりもしない価値に投資し続けることで、より長期的な安定や幸福を手に入れることができます。
今回は、あなたの人生をさらに豊かにする「裸でも残るもの」への投資について、具体例や実践方法をお伝えします。
「裸でも残るもの」とは?

「裸でも残るもの」とは、外的要因に左右されず、自分の内側に蓄えられる価値のこと。代表的なものは、知識やスキル、経験、健康、信頼関係などです。
たとえば、大学や社会人生活で培ったスキルは職場が変わっても活かせますし、海外経験から得た語学力や異文化理解も、人生のあらゆる場面で役立ちます。また、筋トレや運動習慣によって得た体力や健康は、日々の生活の質を高めてくれるでしょう。
これらは一度身につければ失われにくく、時間とともに価値が増していきます。反対に、たとえば洋服や家、車、貯金などは、経年劣化や市場価値の変動によって簡単に目減りしてしまうものです。
時間やお金を何に振り分けるのか。そのひとつひとつの選択を意識的に行うことで、長期的な人生の安定や幸福は得られやすくなるでしょう。
「裸でも残るもの」の具体例4つと投資方法
知識・スキル

これらは、自分の市場価値を長期的に高めるうえで最も確実な方法。
資格取得や専門分野の勉強、語学力の習得、IT関連のスキルアップなどは、業界や職種が変わっても応用しやすいです。
たとえば、英語や中国語などの言語スキルを持っていれば海外取引や転職の幅が広がります。AIの活用方法やデータ分析を学べば、今後需要が高まる分野で活躍できる可能性が高まるでしょう。
また、単なる「知識」だけでなく、「課題解決力」「情報を整理して提案する力」などの思考スキルも磨くことで、どんな場面でも必要とされる存在になれます。
働きながら専門学校などに通うことは難しくても、本やオンライン講座を活用すれば、スキルアップを目指せます。「知識・スキル」に投資するうえで大切なのは、一度身につけて終わりではなく、時代に合わせてアップデートし続ける姿勢です。
経験・体験

経験や体験は、あなたの価値観や発想力を豊かにしてくれます。
特に、旅行や留学、異業種交流、ボランティア活動など、普段の生活圏を超えた行動による経験・体験は、価値観の枠を広げるきっかけになるはず。
たとえば、異文化に触れたことで固定観念が外れ、新しいビジネスアイデアのヒントが得られることはよくあります。このような経験・体験は、のちの人生で何倍にもなって返ってくる「潜在的な資産」です。
また、趣味や創作活動などに取り組む時間も、あなたの感性を磨き、心の余裕を生み出すもの。それらが自信や自己肯定感の土台となって、仕事や人間関係での選択肢を広げてくれることもあるのです。
健康・体

どれほどの知識やスキル、大きな夢があっても、健康でなければ十分には活かせず、思い切った挑戦もしにくくなります。
若い頃は無理が効くので、食生活や睡眠の質、運動習慣などをおざなりにしがちですが、その「無理」は10年先、20年先の生活の質に直結するのです。
好きな仕事を長く続けたり、大切な人たちと共に長く生きていくためにも、今の自分の健康状態や生活習慣を見直してみましょう。
たとえば、定期的な運動習慣はストレス耐性を高めてくれますし、歯科治療や歯列矯正、健康診断などは、見た目の印象アップや未来の医療費削減にもつながります。
また、スキンケアや姿勢改善などは、見た目だけでなく自己肯定感をも高めてくれます。
信頼関係

信頼は、お金や物では代えられない大きな資産。
仕事でもプライベートでも、人との信頼関係やつながりは人生を生きる上での心の支えとなり、新しいチャンスや助け合いをも生みます。
ただし信頼を築くには、時間と誠実さが不可欠です。
- 小さな約束を守る
- 「ありがとう」や「ごめんなさい」を言葉にする
- 相手の立場に立って考える
- 助けてもらってばかりではなく、相手が困っているときに支える
などの日々の小さな行動の積み重ねによって、信頼関係は築かれます。また、信頼関係は「築くには時間がかかるが、失うのは一瞬である」ことも心得ておきたいですね。
今日から未来を変える。「裸でも残るもの」への投資4ステップ
【前提】投資の土台は、お金・時間・エネルギー

「裸でも残るもの」に投資をするための土台は、主に以下の3つです。
- お金
- 時間
- エネルギー
これらを日々、何にどう配分するかで、未来の自分の姿や人生は変わります。
また、3つは相互に影響し合う点も念頭に置いておきましょう。たとえばお金で「健康・体」に投資し良質な睡眠環境を整えれば、エネルギーが増えて、日々の仕事や「知識・スキル」を高めるための勉強に集中しやすくなります。
逆に、のちにお伝えする「浪費」が増えるとお金と時間を同時に失い、エネルギーまでも削がれてしまうこともあるのです。
ステップ① 何にどのくらい使っているか、現状を把握しよう

投資を始める前に、まずは「お金・時間・エネルギー」の今の使い方を把握しましょう。いずれも消費・浪費・投資に分けて整理してみてくださいね。
- 消費:生活に必要なもの
- 例:お金→家賃・食費、時間→お風呂
- 浪費:価値を生まない、一時的な満足のためのもの
- 例:お金→使わないサブスク、時間・エネルギー→SNSのダラダラ見
- 投資:将来の価値を高めるもの
- 例:お金→資産運用、時間・エネルギー→勉強や運動
この際には、「その選択が未来の自分にどんな影響を与えるか」という視点で振り返ってみましょう。同じ5万円でも、浪費になれば満足は一瞬で消えますが、投資なら将来何倍にもなって返ってくる可能性があります。
ステップ② 5年後の「理想の自分」を明確にしてみよう

「何にどのくらい投資するかを仮で決めて、とりあえずやってみる」というスタイルでも構いませんが、理想の自分像や自己投資の目的・ゴールを明確にしてから進めたい方は、このタイミングで行いましょう。
ぜひ下記の記事も参考に、理想の自分像を書き出してみてください。そのあとで、必要なスキルや経験を逆算し、ステップ③で振り分けていきます。
ステップ③ 理想の割合へと配分しよう

現状と目標を明確にした後は、以下の2つに取り組んでみましょう!
- お金・時間・エネルギーの「消費:浪費:投資」の割合を決める
- 「投資」の内訳を決める(知識やスキル・経験・健康・関係)
ご自身の健康状態や財政状況、ライフステージなどに合わせて、無理のない範囲で設定しましょう。
たとえば、お金を消費7:浪費1:投資2にすると、手取り20万円の方はこのように振り分けられます。
- 生活費7割(14万円)
- 趣味や娯楽1割(2万円)
- 投資2割(4万円)
そして、ステップ②で定めた「理想の自分」に沿って、投資2割(40,000円)の使い道を決めていきます。時間の場合は、24時間から必要な生活時間・仕事の時間を引いて、可処分時間(自由に使える時間)を何にどのくらい使うかを考えてみてください。
ステップ④ 小さいアクションから始めよう

いきなり完璧を目指さずに、まずは小さな行動から始めてみましょう。
たとえば、【お金】ジャンルで手取り20万円のうち投資は2割(4万円)、4万円のうち2.5割(1万円)を「健康」に使うと決めたら、以下のアクションから始めてはいかがでしょうか?
- ジムやピラティスの体験予約をする
- 整体や鍼に行ってみる
- 睡眠の質が上がる寝具を買う
- 運動習慣をつけるためにトレーニングウェアを買う
このような小さな積み重ねを続けていくうちに、「お金・時間・エネルギー」の流れが変わってきたことに気づきます。やがてそれらの浪費は自然と減って、投資の比率が増えていくはずです。
未来の自分に残るのは、積み上げた内側の価値

未来の自分に残るのは、ブランド品でも一時的な娯楽でもなく、知識や経験、健康や信頼関係などの「裸でも残るもの」。
物質的な豊かさや幸福は一時的ですが、自分の中に積み上げた価値は一生の財産といえます。
より長期的な安定や幸福をもたらす「裸でも残るもの」に、あなたの貴重なお金・時間・エネルギーを投資し始めてみませんか?
さて次回は、『挑戦や失敗が怖くても大丈夫。やりたいことは「今日から」始めよう』お届けします!(※9/8(月) 8時に公開予定)
編集部・アイ
人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

