
「何を捨てるか」から始めない断捨離・実践編。5領域別ポイントと進め方
Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】
前回は、「スッキリしたいから大掃除でたくさん捨てよう!」と意気込みながらも、捨てるかどうかを決められずに散らかってしまう人に向けて、「何を捨てるか」から始めない断捨離・準備編をご紹介しました。
理想の自分像から、所有(モノ)・行動(習慣や予定)・情報・環境・関係の5領域を言語化できましたか?
さて今回は、
- 5領域の分類別・断捨離の具体的なポイント
- 断捨離の3ヶ月ロードマップ
の2点をご紹介します。
これからの自分の足枷となるものを手放し、スッキリとした気持ちで年を越せるように、準備編・実践編を通して生活全体を見直しましょう!
5領域の分類別・断捨離の具体的なポイント
①所有の断捨離:【1日15分・狭い範囲・1入1捨て】を徹底する

まずは、領域①の「所有(モノ)」を断捨離する際のポイントからご紹介します。
忙しい毎日の中に組み込みながらも、年内(残り3ヶ月)で終わらせるために大切なのは、以下の3点を徹底すること。
- 狭い範囲だけやる
- 1日15分だけやる(タイマーを使い、音が鳴ったら終える)
- 1つ入れたら、同じカテゴリー内のモノを必ず1つ捨てる
前回の準備編で言語化した「理想の私」が持っているモノ/持っていないモノの基準を元に、以上の3点を意識して断捨離を進めましょう。
たとえばクローゼットの中身を15分間 断捨離するなら……
- まずは、オン(仕事)・オフ(休日)・運動や睡眠の3ゾーンに分けて、オン(仕事)の範囲から始める
- 理想の私が持っている/持っていないモノの基準と照らし合わせ、該当する/しないを分けて、該当しないモノは一旦「保留ボックス」に入れる
- 最近買ったモノと同じカテゴリー内、かつ理想の私が持っていないモノはそのままゴミ袋に入れる(あるいはリサイクルに出す)
- まだ時間があれば、該当するモノを精査する/保留ボックスのうち、確実に不要なものをゴミ袋に入れる(あるいはリサイクルに出す)
このように15分間でできることは僅かですが、限られているからこそ基準と照らし合わせて迅速に判断でき、効率良く動くことができ、中途半端だからこそ「明日もやろう!」と思えるはず。
「保留ボックスに入れたモノは、2週間経っても出番がなければそのまま捨てる」などと事前にルールを決めておくのもオススメです。
②行動の断捨離:【やめることリスト・5捨て3処理】で余白を作る

次に、領域②の「行動(コト・習慣・予定など)」を断捨離する際のポイントです。
「理想の私」の1週間へと自分を変化させるには、不要な行動(習慣や予定)を捨てる必要がありますよね。
そこでまずは、「理想の私」がしていない行動の基準を元に【やめることリスト】を作り、3ヶ月限定で休止する習慣を決めましょう。たとえば、スマホの無目的なスクロール・惰性の飲み会などが挙げられます。
その習慣を休止することによって生まれた時間でトライしていただきたいのが、【5捨て3処理】。これは、不要なモノを5つ捨てて、やらなければならないタスクを3つ処理することを指します。
たとえば、理想の私が「平日朝は20分の語学」をしているなら、【3処理】のタスクの1つとして実行します。もちろん、それ以外のやらなければならない事務作業(3処理)やモノの断捨離(5捨て)でも構いません。
これを3ヶ月間続けてみると……?
家の中にある不要なモノと、「やらなきゃ」と思いながらも後回しにしていたタスクが同時に減り、理想の私の行動を実行していれば“習慣”として身についている(=理想の私に近づいている)はずです。
③情報の断捨離:【通知・フォロー・アプリ】を再設計する

次は、領域③の「情報(インプットの質と量)」を断捨離する際のポイントをご紹介します。
デジタル面が散らかっている(刺激が多い)と、注意力が散漫になったり、集中力が奪われたりするもの。自分にとって本当に価値あることに時間や労力を使うために、情報を自ら選び取れる設計へと改善していきましょう。
- 通知のON/OFF設定などを見直す
- 例
- よく使うメッセージアプリと緊急性の高いアプリ以外はすべて通知OFF
- 集中モード機能を使い、設定した時間帯のみ通知が届くようにする
- ホーム画面を1枚に集約
- 使わないアプリは隔離フォルダに入れ、2週間使わなければ削除
- 写真はクラウドに定期保存し、端末内は最小限に抑える
- 例
- SNSのフォロー方針を明確にする
- 例
- ポジティブ、人を蔑まない、ゴシップに踊らされない人のみをフォロー対象とする
- 見ていて気分が悪くなることもあるが、フォローを外すのは気が引ける場合は、画面内に表示されない設定に変更
- 例
- 定期チェックするニュース源を決める
- これを機に「新聞」を契約し、ネットニュースからは離れるのもオススメ
④環境・人間関係の見直し:【尊厳と心地よさ】を守れる距離感を持つ

最後は、領域④と⑤の「環境(家空間・ツール・動線)」と「関係(人間関係・コミュニティ)」を見直す際のポイントです。
領域①の「所有(モノ)」の断捨離で部屋がある程度片づくと、心地よく生活できるか・心地よい自分でいられるかが気になりますよね。
人間は周りの環境・関係からの影響を存分に受けて変化していくため、「理想の私」になったつもりで見直しましょう。
たとえば、理想の私が睡眠の質を大切にしたい人であれば、寝室は「睡眠と癒しのためだけの部屋」とし、充電コードの代わりにお香やキャンドルを置く。理想の私が水回りの汚れを気にする人であれば、掃除セットをカゴにまとめて、すぐ取り出せる位置に仕舞う。
たとえば、理想の私が「会うとエネルギーがチャージされる関係性」を望み、「会うと疲労や自己否定が強まる関係性」を望まない場合には、自分の尊厳を守るためにその基準を以て会う人を選ぶ、などです。
年末には理想の私にグッと近づく!断捨離の3ヶ月ロードマップ

【1ヶ月目】理想像と現状のギャップを可視化する
記事のタイトルにもあるように、「何を捨てるか」から始めてはいけません。最初の1ヶ月は、前回の準備編にてご紹介した5領域のワークを進めながら、理想の言語化と現状の棚卸し、ギャップの可視化を行いましょう。
これらの事前準備をしっかりと行うと、断捨離がスムーズに進むのはもちろん、年末までに「理想の私」に近づける確率がグッと高まります。
【2ヶ月目】各領域を集中して断捨離する
2ヶ月目は、準備編の『断捨離前の心得』でもお伝えした【小さい範囲から・短く区切って・基準で決める】の3つを抑えながら、各領域ごとに集中して断捨離を進めていきます。
15分を1セッションとし、まずは1日1セッションから始めましょう。時間に余裕のある週末は領域を変えて2〜3セッション行うと共に、捨て先(リユース・寄付・資源回収など)へ持って行くなど、1週間の動き方をルーティン化するのがオススメです。
その間も【1入1捨て】や【5捨て3処理】を意識して続けていくと、身の回りのモノはもちろん、自分自身も洗練されていくことに気づくはず。
【3ヶ月目】質を上げ、整える
3ヶ月目は、残したものの質を上げていきます。
残したものが「理想の私」の基準を満たすかを最終確認すると共に、洗練されたモノ・コト(習慣や予定)・スマホの中身・環境・関係をどのように管理・維持するかを決めましょう。
たとえば、仕事用のコーディネートを何パターンか決めて制服化する、生活を整えるタスク(買い出しや洗濯・掃除)は曜日や時間を決める、などです。
また「理想の私」はアップデートされていくため、隔週や月に1度、理想像と5領域の見直しタイムを作るのもオススメです。
小さく始めて、毎日進もう。15分から作る理想の自分

今回は、「理想のために必要なものを選び取り、理想から離れるものを手放せる自分」へと成長するために、5領域別の断捨離ポイントと3ヶ月のロードマップをご紹介しました。
まずは今日、この後の15分から。理想の私はどんなモノを持っていて、持っていないのか? 理想の私の1週間はどんなスケジュールなのか? これまでの私にとらわれず、自由に書き出してみてください。
その“理想の私”という明確な判断基準があれば、実際に手を動かす時にも、この先も大切にしたいもの・もう手放すべきものを迷わず選べるようになるでしょう。
そうやって、小さくても毎日「理想の私にとって本当に必要か?」を自問自答し選び取っていく過程こそ、あなたを“理想の私”へと近づけていくはずです。
さて次回は、『結婚しない、バリバリも目指さない。私は私のペースで生きる』をお届けします!(※10/6(月) 8時に公開予定)
編集部・アイ
人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

