日々のゆらぎこそ、愛おしい。2026年は“自分のリズム”で生きてみよう

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

毎朝同じ時間に起き、昼間は昨日と同じ高い集中力で仕事をこなし、夜は無理をしてジムに行き、すべてのタスクを終えてから眠りにつく。

まるでデジタルデバイスが常に一定の速度で動くように、「毎日同じコンディションを保ち、高いパフォーマンスを出すこと」を、自分に強いてはいませんか?

でも本来、自然の一部である人間の内部には、心地の良い“リズム”があるはずです。特に女性は、ホルモンバランスの影響を受けて1ヶ月のうちに4つの性格が現れるとも言われ、それに抗うと心身ともに疲れが抜けにくくなったりもします。

そこで今回ご提案するのが、ホルモンバランスやバイオリズムを「コントロールすべき対象」と見るのをやめて、その波を乗りこなす生き方です。

リズムに合わせて、ゆらぎを楽しめる生き方をしてみよう

これまで、女性の身体のバイオリズムやホルモンの変化は、どちらかといえば「体調不良の代名詞」のように語られてきました。

「生理前だからイライラする」「生理中だから動けない」といったネガティブな文脈で捉えられることが多いですし、コントロールできない自分の身体に対して「女性の身体を自分で選んだわけではないのに」と悔しい思いをしたことのある方もいるでしょう。

PMSの改善や生理痛緩和の目的で低用量ピルを飲む、という手もありますが、どの種類も身体に合わず、毎月の不調に耐えるしかないと思っている方もいるはず。

しかし人間も自然の一部である以上、波があるのは自然なこと。月の満ち欠けと女性の心身のバイオリズムは同期する、とも古くから言われています。

加えて現代社会で忙しなく生きていると忘れがちですが、不調は「休息が必要だから」「どこかに無理が生じているから」起こるのです。

波が高いときにはその勢いに乗って遠くまで進み、波が穏やかなときにはボードの上でゆっくりと海を眺めるように───バイオリズムやホルモンの変化に無理に抗わず、1ヶ月の自分のリズムを把握し、自然と調和するゆらぎを楽しみ、スケジュールやケアを合わせていく

そんなしなやかな生き方なら、私たちは無駄に他人と比べることなく、自分をさらに慈しむことができるのではないでしょうか。

【4つの周期別】特徴とオススメアクション

女性の1ヶ月は、大きく分けて4つのフェーズに分けられます。それぞれの時期の特徴・心身のコンディションとピッタリなアクションを把握すると、自分の調子に一喜一憂したり、無理を重ねて逆に調子を崩したりすることも、減らせるはずです。

今の自分がどの波の中にいるのかを感じながら、最適なケアを選んでいきましょう!

①リセット期(月経期)は、安心できる環境で自分を愛でる

リセット期は、心と身体を一度ゼロに戻す大切な時期。この時期にもっとも大切なのは「自分に無理をさせない」ことです。エネルギーが最も内側に向かい、感受性が鋭くなるとともに、人によっては強い月経痛や精神の落ち込みなどを感じやすい時でもあります。

⚫︎食事は「身体を芯から温める」

足の先、指の先から冷えやすい時期なので、身体が芯から温まる食事を積極的に取りましょう。野菜やお肉の甘みを感じられる蒸籠(せいろ)蒸しや、根菜や生姜をたっぷり入れた具沢山スープなどがオススメです。また、飲酒はほどほどに。

⚫︎美容は「保湿特化でシンプルに」

肌が敏感になりやすい月経期は、攻めの美容はお休み。保湿に特化しつつシンプルな「お肌に優しいケア」をしましょう。お気に入りの香りのバームで指先を保護したり、シルクの靴下を履いたりして、自分の肌を「保護」する感覚を意識すると、安心できますよ。

⚫︎安心できる環境で、自分を愛でる

遠出やアクティブな活動は最小限に、お気に入りの場所やおうちの中でゆっくり過ごしましょう。キャンドルを焚いて本を読むなど静かに過ごすもよし、推しのDVDやウィッシュリストに入れていた映画作品を片っ端から観るもよし。

お気に入りのブランケットやふわふわのルームウェアを用意して、安心できる環境で、いつも頑張る自分を愛でてあげましょう。

また、月経は「ストレスのバロメーター」とも言われるため、月経前・月経中の体調不良がひどい場合には、「この1ヶ月、自分に無理をさせすぎていなかったかな?」と問いかけたり、ジャーナリングをしてみるのもオススメです。

②アクティブ期(卵胞期)は、「何でもできる」という気持ちで外に出る

リセット期が明けると、エストロゲンの分泌が増え、心身ともにエネルギーが満ち溢れてくる「アクティブ期」がやってきます。肌にツヤが戻り、思考もクリアになるこの時期こそ、「やりたかったこと」を詰め込む絶好のチャンス!

⚫︎食事は「エネルギーになるものをたっぷりと」

代謝が上がる時期なので、彩り豊かな旬の野菜や、良質なタンパク質をたっぷり摂りましょう。月経が終わってエネルギーが外側に向くので、少し背伸びをしたレストランでのランチなど、五感を刺激する食事を楽しむのもオススメです。

⚫︎美容で「攻める」なら今!

新しいメイクアイテムや、トレンドのファッションに挑戦するならこのタイミングがピッタリ。血行が良くなり肌の調子も上向きになるので、「攻めのスキンケア」を試したり「攻めの美容医療」の予定を入れたりするのも◎。

⚫︎どんどん外に出向き、インプット&アウトプットする

会いたかった友人に連絡したり、話題の展示会に足を運んだり、新しいコミュニティに飛び込んだり、難しい課題に挑戦したり。それらも、この時期特有の強いエネルギーが後押ししてくれます。「今の私なら何でもできる」という気持ちで、毎日を楽しんでみて!

③ニュートラル期(排卵期)は、深める・定着させるがキーワード

アクティブ期の高揚感が落ち着き、1ヶ月の中では比較的「ニュートラルな状態」と言える時期。アクティブ期のように「広げる・どんどん外に出向く」というよりも、「深める」ことにフォーカスすると良いでしょう。

ただし、ホルモンバランスの変化による体調不良や排卵痛に悩まされる方もいるので、無理のない範囲で。

⚫︎食事は「関係を深めるチャンス」

家族や友人、パートナーと関係を深めること、お互いをより深く知ること、を意識して食卓を囲んでみてはいかがでしょうか。手作りの料理を振る舞って一緒に食べるだけでなく、たとえば海外の料理を力を合わせて1から作ってみるのもオススメ。

⚫︎美容は「定着」にフォーカスする

アクティブ期に、攻めの美容や新しいスキンケア商品・習慣を取り入れた方は、「それをどのような頻度で続けていくか」「今のルーティンの中にどう組み込むか」など、定着させるための工夫をしてみましょう。

たとえばアクティブ期の1週間で新しいワークアウトを試したら、この時期に「身体の調子」や「無理なく続けられそうか」を改めてチェックし、必要あれば改善してみてください。

⚫︎広げたものから1つを選び、深め、定着させていく

自然の中を散歩したり近場の温泉でゆっくり過ごしたりと、穏やかな過ごし方に心地よさを感じるようになります。

アクティブ期に広げたものの中から集中するものを1つ選び、専門的な本を1週間かけて読み切ってみたり、そこから得た学びを「次のアクティブ期にどう生かすか?」を考えてみるのもオススメ。

④デトックス期(黄体期)は、不要なものを削ぎ落とす

多くの女性が「苦手」と感じるのが、月経前の1週間(黄体期)かもしれません。プロゲステロンの影響で心身ともにデリケートになりがちな時期です。月経の10日ほど前からPMS(月経前症候群)に悩まされる方も多くいます。

しかし、この時期は決して“ダメな時期”なのではなく、次のサイクルに向けて不要なものを削ぎ落とす“デトックスの時期”。リセット期(月経期)からまた新しい1ヶ月を始められるように、心と身体の声にしっかりと耳を傾けながら過ごしてみましょう。

⚫︎食事は「血糖値をコントロールする」

1ヶ月の中でも血糖値の変動が激しくなりやすいこの時期。ただでさえプロゲステロンの影響で強い眠気を感じやすいのに、血糖値まで急激に上がってしまったら仕事や勉強が手につきません。

そこでオススメなのが、玄米や全粒粉のパンなど「ゆっくりとエネルギーになるもの」を選ぶか、食事の前にもずくを食べること。血糖値が急激に上がらない工夫をしてみてくださいね。

また、むくみに悩みやすい時期でもあるため、ハーブティーなどで水分代謝を促し、重たくなりがちな体を労ってあげてくださいね。カフェインの過剰摂取には注意です!

⚫︎美容は「シンプルに」、そして「温める」

1ヶ月でもっとも肌が荒れやすいのは、月経前のこの1週間かもしれません。小さな刺激でも赤くなったり、それを見て落ち込んだりしやすい時期なので、攻めの美容や美容医療はストップ!低刺激でシンプルなスキンケアに切り替えましょう。

また、肌荒れだけでなく、頭痛・腰痛・腹痛・吐き気・便秘・冷え・過食や、眠気・集中力低下・イライラ・情緒不安定など、心身両面で辛い時。

カイロや湯たんぽで身体を温め、肌触りの良いブランケットと温かい飲み物を常備して、リセットを迎えようとしている自分をサポートしてあげてくださいね。

⚫︎一人の時間を作り、思いっきりデトックスする

心身共に辛く、意識も内側に向きやすいこの時期にオススメなのは、無理に社交的になったり外に出たりしないこと!仕事は定時で上がり、SNSやスマートフォンそのものからも距離を置いて、一人の時間を充実させましょう。

映画を観て思い切り泣く・趣味に没頭するも良し、最近感じていた心のモヤモヤをブワーッと書き出して見るも良し。1ヶ月の無理が心や体に不調として出やすいこの時期の「気づき」は、次のサイクルの大きな指針にもなります。

ちなみに、編集部・アイのオススメは断捨離。心身ともに余裕がないことが、ある意味、断捨離にピッタリなんですよね。

「もしかしたら今後必要になるかも……」「でもやっぱりやっておいたほうがいいかも……」と考える余裕がなく、バッサバッサと捨てられるので、リセット期には心と身体に加えて部屋の中や1日のスケジュールまでスッキリしますよ。

自分のリズムに乗りながら最大の結果を出すスケジュール術

自分の心や身体のリズムそっちのけで常に全力疾走しているといつか燃え尽き、それまでと同じように働けなくなるまで心身を壊してしまう可能性すらあります。

でも、自分のリズムを把握し、それに合わせて仕事の配分を最適化していけば、ストレスを最小限に抑えながら最大の結果を出すことができるのです。

具体的には、まずは自分の周期をスケジュール帳などに書き込み、仕事の内容を「割り振る」ことから始めてみましょう。

たとえば、重要なプレゼンや新しいプロジェクトのキックオフは、エネルギー溢れる「アクティブ期」に予定を入れる。逆に、一人で黙々と進める作業や資料の読み込み、今後の戦略を練る内省的なタスクは「デトックス期」や「リセット期」の後半に設定する、などのように。

もちろん、プレゼン日や打ち合わせ、締め切りを完全にコントロールすることは難しいでしょうから、自分が調整できる範囲からで構いません。

「今はリセット期だから、いつもより集中力が続かなくても当たり前。その分、チェックを念入りにしよう」とあらかじめ分かっているだけでも、自分への過度な期待や落胆を防ぐことができます。この心の余裕があるだけで、周りとの連携や先を見据えた意思決定がうまくできるようになるものです。

完璧じゃないほうが自然。ゆらぐ私を、そのまま愛そう

無理をして、毎日100点満点を叩き出そうとしなくてもいいんです。調子が良くてやる気に満ちる日と心が沈んで動けない日の両方があるのが、人間としては自然なこと。

そんな自分を責めるのではなく、「今はそういう時期なんだよね」と声をかけて、温かい飲み物とやわらかいブランケットを準備してあげてください。

波が穏やかな時は、無理に漕ぎ出さず自分をたっぷり甘やかして。反対に力が湧いてくる時は、勢いに乗って新しい場所へ。そんなふうに、その時の自分が一番心地いいと感じるリズムを、少しずつ見つけていきませんか。

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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