どんなお仕事にも“できます!”って、即答したいし、なんでもできる自分でいたい【中条あやみ】
2021年にTBS日曜劇場で放送され、大反響を呼んだ救命医療ドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』が待望の映画化。
オペ室を搭載した大型車両で事故や災害の現場に駆けつけ、災害現場で奮闘する救命救急医療チームの活躍を描いた作品。
「撮影は大変なことしかなかった」と笑う、弦巻比奈役を演じた中条あやみさんにお話を伺いました。
──自らの危険をかえりみず患者の命を救うため、数々の事件や事故現場に果敢に飛び込んでいく救命救急医療チームの姿に感動の声が溢れたドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』。その反響は中条さんの元へもたくさん届いたそう。
小さいお子さんから、医療従事者を目指す方まで、大勢の方からお手紙や感想をいただいて、本当に色んな世代の方に見てもらえているのを実感しました。
映画化を望んでくださる方々の声もたくさん届いていたので、その期待に応えられたのが嬉しかったです。
完成した映画を観たときは、その期待を裏切らないスケール感の作品になっていて感動しました。絶対に映画館で観てほしい作品です。
──劇場版は、横浜のランドマークタワーで爆発事故が発生。地上70階に193名が取り残される未曾有の事態に、MERのメンバーたちが立ち向かうというストーリー。撮影はドラマよりも遥かに大変で過酷だったのだとか。
撮影したのは真夏で、火災現場はクーラーなしで40度超えという環境でした。
しかも、その中で医療用語だらけのオペシーンを撮らなければならなかったので、もう大変でしかなかったです。
なのに喜多見チーフ役の鈴木亮平さんは“大変なほど楽しい!”って笑っていて。ちょっとおかしいですよね(笑)。
でも、めげそうになっているとメッセージが届くんです。“大変なこともありますが、僕たちなら絶対にできます!”って。鈴木亮平さんはチームを引っ張ってくれる喜多見チーフそのものでした。
──チームワークの良さはドラマの撮影から1年経っても変わっていなかったと中条さんは続ける。
みんなで大変な現場をいくつも乗り越えて来たことで、絆が築き上げられました。
実際、久しぶりに再会しても役作りがいらないほど、スっと撮影に入れたのは、私の体の中に『TOKYO MER』で過ごした日々が染み付いていたからだと思います。
──ドラマでは研修医だった中条さん演じる比奈先生が、劇場版ではセカンドドクターとして登場。その成長した姿も見どころのひとつだ。
ドラマが始まったころ、実は皆さんの感想が知りたくてエゴサしていたんです(笑)。
そうしたら、比奈先生がポンコツすぎるとか色々言われていて…。ひどい言われっぷりだと思ったけれど、ドラマが進んで比奈先生が成長するにつれて、皆さんから共感してもらえるようになったのがとても嬉しかったです。
私自身も比奈先生と一緒に成長できたので、めげずにやって良かったです。
──比奈先生とご自身の似ているところを伺うと“負けず嫌いなところ”とのお答えが。
比奈先生も最初はMERに否定的でしたが、喜多見チーフや環境に感化されて変わっていき、その中で自分の場所、やるべきことを見つけていく。
その根性や逃げ出したくないという気持ちはすごくよくわかります。人に比べてどうとかじゃなくて、自分に負けたくないんです。
──普段からどんな役が来ても怖くないように色んなことに挑戦しているというのもその性格ゆえ。
普段の生活の中で、お仕事の役に立ちそうなことを取り入れています。どんな役をいただいてもいいように、乗馬を始めてみたり、ボクサーの役が来るかもしれないのでボクシングをしてみたり…。
どんなお仕事にも“できます!”って、即答したいですし、なんでもできる自分でいたいんです。
──実際、過去の出演作『覆面系ノイズ』では歌を、『水上のフライト』ではパラカヌーに挑戦しその才能を開花。役者だけでなく、モデルにバラエティ番組のMCと、活躍の場はどんどん広がっている。“どんな経験も無駄なことなんてひとつもない”と中条さん。最後に今後チャレンジしてみたいことを伺うと。
それは…、まだ内緒(笑)。
でも、自分が今後どう仕事をして、どう生きていきたいかを常に考えています。
モデルもお芝居も両方やっていくのが自分のスタンスに合っていると思うので、そこは変えずに、色んな私をお見せできたらいいなと思います。いつでもなんでもできるように常にアンテナを張っていたいです。
劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』は、4月28日(金)より全国公開。
それに先駆けて、4月16日(日)に放送された新作スペシャルドラマ『TOKYO MER〜隅田川ミッション〜』では、作品初となる水上での救命救急活動など、迫力満点のシーンの連続。
“ドラマの撮影も本当に大変でした!”と話す中条さんの勇姿と比奈先生の成長に注目して。
劇場版「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」
監督/松木彩 脚本/黒岩勉 出演/鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、 ジェシー(SixTONES)、フォンチー/菜々緒/杏/徳重聡、古川雄大、 渡辺真起子、橋本さとし、鶴見辰吾、仲里依紗、石田ゆり子 公開/4月28日(金)全国ロードショー
中条あやみ
1997年生まれ。2011年より雑誌Seventeenの専属モデルとして活動。2012年の連続ドラマ「黒の女教師」で女優デビューを果たす。2017年公開の「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2019年には「白衣の戦士!」で連続ドラマ初主演。他、主演作は、「ニセコイ」、「雪の華」、「水上のフライト」など。女優業のほかCanCamでの専属モデルやバラエティ番組でのMCなど幅広く活躍中。