時計

限られた時間を、大切なものに使えてる?働く女性のための時間管理術

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

「今日もやりたいことが終わらなかった……」
「なのに、明日も山ほどタスクがある……」
「常に頭の中が疲れてて、すぐに集中力が切れる……」

そう思ってため息をつくこと、皆さんにもありませんか?

現代の働く女性の中には、職場で成果を求められる一方で、家に帰れば家事などの「見えない仕事(Invisible Work)」に追われたり、将来のための勉強をしたくても自分の時間を作れなかったりして、不満や将来への不安を抱えている方も多いです。

結局、仕事と「見えない仕事」に追われて1日が終わる。そんな状態では、心身のバランスも崩れてしまいます。

あなたが本当に大切にしたいものや大切にしたい人へ、時間を使えるように。
その時間を増やすことで、あなたが幸せになれるように。

編集部・アイは今回、そんな思いで「現代の働く女性にとって時間管理が難しい理由」や「今日から使える具体的な改善方法」をお届けします!

Invisible Workの負担も。働く女性が時間管理でつまずく、社会的な背景

元気がない野菜を触っている女性

現代の働く女性が「うまく時間管理ができない……」と悩む背景には、社会や環境が作り出す構造的な要因があります。

まず、SNSやチャットツールなどと常に繋がれていることで、集中力が頻繁に途切れます。これは少しの中断のように見えますが、再び高い集中力を発揮するまでには想定以上の時間がかかるので、結果的に重要なことが後回しになりがちです。

さらに、リモートワークや副業の普及によって仕事と私生活の境界が曖昧になりつつあり、休む時間や自分のための時間を確保しづらくなっています。

そんな時代の変化があっても、「見えない仕事(Invisible Work)」の負担が大きいのはやはり女性です。たとえば家事や家族の予定管理、感情面でのケアなど、カレンダーには書かれないタスクに追われ、家に帰ってから自分に使える時間が少ない人も多いでしょう。

加えて、「女性は気配りやきめ細やかな対応をすべき」という社会からの期待や断りづらい文化も、未だにあります。

こうした背景は個人の努力だけでは変えにくいですが、「私だけの問題ではない」と認識することが改善の第一歩です。

あなたは当てはまる?働く女性が時間管理でつまずく、典型的なパターン

横を見て俯いている女性

社会的背景の影響を受けつつも、個人の日々の行動や思考習慣によって時間管理がさらに難しくなることがあります。

こうした原因は一見性格や能力の問題に見えますが、仕組みや習慣を変えることで大きく改善可能な領域です。まずは、自分がどのパターンに当てはまるかを把握してみましょう。

  1. 優先順位付けが苦手
    • すべてのタスクを同じ重要度で扱ってしまい、どこから手を付けるべきか分からない。結果的に「緊急だけど重要ではない」「緊急でも重要でもない」タスクにも時間を費やしてしまうため、目標達成までに時間がかかりやすい。
  2. 時間の見積もりが甘い
    • 2時間以上かかる作業を「1時間で終わる」などと甘く見積もってしまい、その後の計画が崩れる。
  3. 集中力を維持しにくい
    • SNSやメールチェック、雑務などで集中力が細切れになったり、休憩の取り方や作業環境が自分に適していなかったりして、高い集中力を取り戻すまでに多くの時間がかかる。
  4. 完璧主義/断れない性格
    • 品質を高めるために必要以上に時間をかけたり、キャパを超える依頼も断れず引き受けてしまったりすることで、「時間が足りない」「重要なことに時間を避けない」が常態化する。

時間管理の改善で得られる、2つの大きなメリット

湖の先を見つめている女性

自分の人生のための時間を増やせる

時間管理ができるようになると、業務効率が上がるため、残業を減らして定時退社できる日が増えます。

そうすればジムやピラティス、友人や恋人との食事など、心身のリフレッシュにつながる時間を作れますよね。

このような時間は感情的な安定や精神面での支えを得られるだけでなく、実はストレスへの耐性を高めてくれるので、翌日の仕事の集中力や判断力を底上げしてくれるのです。また、仕事後の時間を資格取得の勉強などの自己研鑽に充てれば、長期的なスキルアップや、キャリアの選択肢を広げることもできます。

②キャリアを底上げできる

時間管理が得意になると、単に「仕事が早い人」という印象を持たれるだけではありません。

まず、優先順位を的確に判断し、限られた時間で最大限の成果を出せるため、上司や同僚から「この人に任せれば大丈夫」という信頼を得やすくなります。納期を守ることはもちろん、重要な業務にしっかり時間を投資でき、成果物の質も安定して高くなることでしょう。

このような評価は、リーダーや管理職などの役割を任されるきっかけにもなります。自分の時間管理ができる人は、チーム全体の進行管理やタスク配分にも長けていることも多く、そのスキルは組織運営に直結するからです。

さらに、効率化によって生まれた時間を自己研鑽に充てれば、専門知識やスキルの幅が広がり、市場価値も高まります。その結果、昇進や昇給だけでなく、社内外から重要なプロジェクトの声がかかるなど、キャリアの選択肢が大きく広がるはずです。

やり始めれば、未来が変わる。時間管理の6つの方法

パソコンと手帳に向かっている女性

【その1】タスクに優先順位をつける

タスクに優先順位をつけるとは、“限られた時間の中で最も効果的な行動を選ぶための整理”。

これを取り入れると、「来たものをすぐ打ち返す」「でも本当にやるべきことは終わっていない」という状態から抜け出して、計画的かつ効率的な働き方ができるようになります。

重要度と緊急度を基準に、「今やるべきこと」「後でやるべきこと」「やめるべきこと」を明確にしていきましょう!

  1. 重要かつ緊急なタスク
    • 最優先で着手する
  2. 重要だが緊急でないタスク
    • 優先的かつ計画的に時間を確保する
  3. 緊急だが重要でないタスク
    • 可能であれば誰かに任せる
  4. 重要でも緊急でもないタスク
    • 思い切ってやめる

【その2】自分用の締め切りを設定する

実際の期限よりも前に「自分用の締め切り」を明確に設定し、実際の締め切り前の時間的余裕をバッファとして確保しましょう。

これを取り入れると、突発的な業務や体調不良があっても慌てず対応できるだけでなく、納期直前の焦りが減り、質の高いアウトプットが可能になります。

具体的には、以下のようなステップで進めてみてください。

  1. タスクごとの平均所要時間を把握する
  2. タスクを前倒しで終えた際の時間の使い方リストを作っておく
  3. 自分用の締め切りを明文化する(たとえばクライアントへ提出する3日前など)
  4. カレンダーにそれを記入し、タスクを締め切りまでに行う
  5. バッファ期間に、他のやりたいことをやる

【その3】時間をブロック&可視化する

「時間をブロックする」とは、特定の作業を行う時間枠をカレンダー上であらかじめ確保する方法です。

これを取り入れると予定が時間内に収まるよう意識するため、集中力が高まり、ダラダラと長時間作業をすることが減ります。また「この時間は何をするか」が明確になることで、意思決定のエネルギーを節約できます。

具体的には、Googleカレンダーや手帳、タスク管理アプリを使い、作業内容あるいはカテゴリー(仕事・自己投資・休憩など)ごとに色を分けて時間を確保しましょう。

ここで大切なのは、【その1】でお伝えした「重要だが緊急でないタスク」を先に予定として入れて、他の予定が入り込まないようにすること。

また、タスクが終わった後は、事前に見積もった時間と実際にかかった時間をメモしておくと、振り返りや今後に役立ちますよ。

【その4】同じ種類のタスクをまとめて処理する(バッチ処理)

「バッチ処理」とは、性質が似たタスクをまとめて行うことで作業効率を高める方法のこと。

たとえば、メール返信は1日2回、資料作成は午前中まとめて、SNS更新は週1回まとめてなど、ジャンルごとにまとめて処理することで、思考の流れと集中力を保ちながら作業できます。

その結果、全体の作業時間を短縮でき、余った時間を「重要だが緊急でないタスク」や休息、その他の「自分にとって大切な時間」に回せるのです。

まずは、以下の3つから始めてみてください。

  1. 自分が普段持っているタスクをジャンル別に分ける
  2. そのジャンルのタスクを行う際に集中できる時間帯を把握する(たとえば資料作成系は午前中、など)
  3. その時間帯はスマホやPCを通知オフにするなど、集中しやすい環境設定を行う

【その5】集中力を高める・維持できる環境を作る

優先順位を判断し、限られた時間内で最大限の成果を出すには、それが叶えられる環境作りも必要です。

取り除くべき「集中力を妨げる要因」は何か、どんな環境なら作業に没頭できるかを考えてみましょう。また、ここでのポイントは「SNSなども見ずに休憩する時間」を必ず挟むこと。疲労の蓄積を防ぎ、1日全体のパフォーマンスを安定させてくれます。

  • 自分が集中できるゴールデンタイム(例:朝の9〜11時)を把握し、最も頭を使うタスクをこの時間に行う
  • ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)を活用、または90分サイクルで作業し15分程度休憩する
  • 作業中のスマホの通知設定(時間や範囲)の見直す、または別室に置く
  • 作業中は、集中用のBGMを流す
  • 作業が終わったら、必ずデスク周りを整理整頓する

【その6】週に一度は「振り返り」をする

週に一度は、自分の時間の使い方を振り返る習慣を身につけましょう。

週末に30分程度で構いません。タスクの達成率や計画と実績の差、「本来優先すべきことに時間を割けたか」などを確認します。うまくいった行動は継続し、改善点は具体的な行動案に置き換えて、翌週以降に反映させましょう。

このサイクルが回るほど、時間の使い方がどんどん上手くなり、無駄が減っていくはずです。

人生の限られた時間を、大切なものへ使おう。

マグカップを持っている女性

時間管理は単なる効率化ではなく、「限られた時間をどう使うか」という人生の選択そのもの

だからこそ、冒頭で「あなたが本当に大切にしたいものや大切にしたい人へ、時間を使えるように。その時間を増やすことで、あなたが幸せになれるように。」とお伝えしました。

まずは、できそうなところから一つずつ積み重ねてみましょう。時間管理を始め、少しずつでも続けていけば本当に未来は変わるのだと、きっと実感していただけるはずです。

さて次回は、『「裸でも残るもの」に投資しよう。時代や環境に左右されない資産の育て方』をお届けします!(※9/1(月) 8時に公開予定)

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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