海を眺めている女性

今は、結婚もバリキャリも目指さない。私のペースで生きる方法【キャリア・マインド編】

Poco’ce編集部が月曜8時にお届けする連載、【さあ、今週もわたしのために。】

SNSを日々チェックしている編集部・アイ、最近こんなバズ投稿を見かけました。

「結婚したくない、バリキャリにもなりたくない。ただ、自分のペースで自分のために生きたい」
「女性が独身でい続けるデメリットってある?」

SNSでもリアルでも、女性たちの「周りの評価や制限から解き放たれたい」「自分のペースで自由に生きたい」という声が次第に大きくなっていると、私自身も肌で感じます。

一方で、これらの投稿がバズるのは“女性だからこその悩み”が根底にあるように思いました。

たとえば、今は子どもを欲しいと思わないけど、出産にはタイムリミットがあるから、将来的に欲しくなる可能性があるなら早く動かなきゃ。バリバリ働きたくはないけど、男性と比べて女性の賃金は一般的に低いから、将来を見据えてそうなったほうがいいのかも。

このように、「そうなるかもしれないから」ベースで選択肢を比較し選び取るのは、本当に大変ですよね。

しかし不安や焦りを起点にするのではなく、“今は結婚もバリキャリも目指さず、周りの評価も気にせず、自分のペースで軽やかに生きる道”を選ぶ女性もたくさんいます。

今回は、その自由な道にも当然ある、働き方・お金・将来・孤独の不安と共に生きるために、事前に押さえたいポイントをご紹介。前編ではキャリア編・マインド編をお送りします!

この道を選ぶ最大のメリットは「機動力」と「自由」があること

森の中を走っている女性

年を重ねると経済面や体調面で不安を感じる場面が増えてきて、「本当にこのまま独身でいいのかな?」「結婚する努力をしたり、仕事をもっと頑張った方がいいのでは?」と悩みやすくなります。

特に、周りの人の結婚報告や仕事で成果を出している姿をSNSで見たりすると、自分で選んだ道なのに「このままでいいのかな?」と焦りや不安でいっぱいになりますよね。

でもここで一度、立ち戻ってみましょう。

結婚やバリキャリを目指すのではなく、自分のペースで軽やかに生きる道を選ぶ最大のメリットは「機動力」があること

たとえば、自分の違和感を信じて仕事をいきなり変えたり、「もっと新しい世界を見てみたい」という望みのままに暮らす土地を変えたり、実験的に生活リズムを丸ごと変えたり——。

今のあなたは、そんな「全取っ替えできる自由」を手にしていて、自分一人の判断でいつだって叶えられるのです。

たしかに、結婚していても相手が自分と同じようなタイプの人や理解のある人、あるいは別居婚・週末婚のような形なら、ある程度は自由に選べるでしょう。

でも既婚の場合、相手に「許可」を取る必要があるかもしれませんし、「結婚しているから」という心理が働いて自分で自分を制限することもあるかもしれません。

必要な時に素早く柔軟に動ける機動力と、誰にも何にも制限されずに選べる自由があれば、今どんな状況でも何度だって“自分の人生を生き直す”ことができます

また、その過程で積み重ねた成功体験と、自分の人生のハンドルを自分で握るという経験は、この先別の道を選ぶことがあっても必ずあなたの支えとなるでしょう。

【キャリア編】登山とトレッキング、あなたはどちらのタイプ?

山から見下ろしている女性

登山型とトレッキング型、それぞれの魅力と落とし穴

人生やキャリアの歩き方には、大きく分けて「登山型」と「トレッキング型(探求型)」の2つがある、と言われます。

登山型は、頂上(目標)を定めて一直線に進んでいく生き方。たとえば「30歳で結婚」「部長職に昇進」「40歳までに年収1,000万円」など、到達点が明確であることが特徴です。

この生き方は達成感や分かりやすい評価を得やすい反面、目標を見失った際に燃え尽きやすい、あるいは環境や人生の優先順位が変化した際に自己否定に陥りやすい、などのリスクもあります。

もう片方のトレッキング型は、明確な頂上を設定せず、さまざまな景色を楽しみながら“自分に合う道”を見つけていく生き方。このケースは、寄り道や回り道での偶然の出会いから予想外の扉が開く点が魅力ですが、「何者にもなれていない」という焦りを感じやすくもあります。

不確実性の高い現代で現実的なのは「トレッキング」

登山型とトレッキング型、そのどちらかが正しくて優れているのではありません。大切なのは、自分が登っている「山」をどう楽しむか。どちらのタイプでも、“今の自分に合う道を選び直す自由”があなたにはあります。

これまでは登山型で、「何のために頑張っているんだろう……」と燃え尽きてしまったなら、一息ついて一旦トレッキング型にシフトチェンジしてみましょう。学び直しをしてみたり、仕事外のコミュニティに顔を出したりと“別の風景”を見てみると、新しい気づきがあるはず。

一方で、トレッキング型で“何者かでない自分”に強い焦りを感じているなら、小さな目標を立ててみてはいかがでしょうか? たとえば「今月はこれを達成する」と成果を可視化できる小さな目標を立てて進むことで、焦りは確実に減っていきます。

加えて、今後のキャリアを考える際に念頭に置きたいのが、現代を生きる上では「トレッキング型」の方が現実的である可能性が高い、という点です。

社会もビジネス環境も変化が激しく不確実性の高い今、明確な目標を掲げて一直線に進み続けるよりも、歩きながら柔軟に次の一歩を選び取る方が現実的であり、リスクヘッジにもつながる、と考えられます。

今明確な目標がない方や見失っている方、登山型で頑張ってきたけれど疲れてしまった方は、まずは趣味を深めたり、興味のある本を片っ端から読んだりしてみてはいかがでしょうか? それが近い将来、あなたのキャリアにつながるかもしれません。

【マインド編】誰にも奪われないもの・譲れないものにヒントがある

①周囲と比べそうになったら、「すでに持っているもの」や「選択肢」に目を向ける

植物に触れている手

SNSや親戚の集まりで、周囲の人の結婚や子育て、昇進の話が耳に入ると、「私はこのままでいいのだろうか?」「その道を選べない自分は劣っているのでは?」と比べてしまうこともありますよね。

そんな時は、今あなたが「すでに持っているもの」や「選択肢」に目を向けましょう。

持っているものは、バッグやジュエリー、大好きな本といった“具体的なモノ”でもいいですし、スキルや能力、経験、感性などの目に見えないものでもOK。お金、一人で暮らす家、自室、たっぷりの時間でももちろん良いです。

そして、自分の目の前に広がる「この先の選択肢」も挙げてみてください。もしかしたら来年はずっと興味のあった仕事にチャレンジしているかもしれないし、再来年は海外に移住しているかもしれません。

その大きさや量、実現できるかどうかに関係なく、自分が持っていて「心から嬉しい!」と感じるものや、ワクワクドキドキが止まらない選択肢に目を向けてみるのです。

すると、周囲から良い評価を受けられないとしても、周りの人たちにとっては価値がなくても、今の人生こそ自分にとって価値があり、「このまま自分を信じて進めば、さらに最高な人生になる」とも思えるはず。

周囲からどんなに評価されても、自分にとって「生きる価値がある」と思えない人生は、辛いものです。

②「今この瞬間」を味わう時間を、意識して増やす

紅茶片手に本を読んでいる女性

周囲の評価から一線を引き、自分のペースで軽やかに生きる道を選ぶと、おそらくさまざまな障害や壁にぶつかります。誰しも、年を重ねるにつれ将来の経済面や体調面に不安を覚えることは増えるので、形のない不安に心を奪われることもあるでしょう。

でもその状態では、今ここに確かにある「幸せ」や「豊かさ」を十分に感じられません。

自分のペースで生きる上で大切なのは、「今この瞬間」をしっかりと味わうこと。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、つまり自分が生まれ持った五感を使って、誰にも奪うことのできない時間を味わうことです。

たとえば、世界幸福度報告書では食事の場面における幸福度が言及されています。しかし、自己決定が人生の幸福度を左右するという研究結果もあり、どのような場面であれ、仮に一人だとしても、目の前にあるものを主体的に選べていれば私たちは幸福でいられるのです。

③「自分の価値観」を尊重して選択する

本棚の中で、無数のメモを見ている女性

価値観とは、物事を判断する際の基準や、何に価値を見出すかを示す考え方のこと。これによって、人生において重要視するものや優先順位も決まります。

そんな「自分の価値観」を尊重し選択することも、自分のペースで生きる上では重要です。

まだ明確でない人は、過去の経験や行動を振り返ったり、「今自分は何をしている時に充実していると感じるか?」「人生において最も重要なのは何か?」と問いかけたりしながら、譲れない価値観リストを作ってみましょう。

それは自分だけのコンパスとなり、道に迷った時や選ぶかどうか悩んだ時に、“進むべき道”を指し示してくれるはずです。

周りと比べて幸せを測るのではなく、私の“快適さ”で幸せを決めよう

花びらに触れている手

結婚や出世などの外側の評価を気にせず、「自分のペースで軽やかに生きる」道を選ぼうとするあなたには、誰にも奪われない機動力と自由が用意されています。

私たちはつい、他者のライフスタイルや成功と自分を比べて、外側の基準で幸福度を測ってしまいがち。

でも本当の幸せは、誰かの基準ではなく、「私が心から快適でいられるか」「体の奥から幸せを感じられるか」という内側の感覚が決めるのです。

誰かの成功を追いかけるのではなく、自分自身の価値観を羅針盤にして、「本当に心地良い」と感じられる選択を積み重ねていきましょう。その積み重ねこそが、誰にも奪われないあなただけの確かな幸せにつながるはずです。

さて次回は、『今は、結婚もバリキャリも目指さない。私のペースで生きる方法【後編】』をお届けします!(※10/13(月) 8時に公開予定)

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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