ポイントは“あとはやるだけ戦法”!1年の振り返りと来年の目標の立て方

今年も早くも師走。キャリアにスキルアップ、家庭・プライベートと、私たちは今年も本当によく頑張りましたよね。お疲れ様でした。

そんな中、この一年を振り返りながらも「目標を達成できなかった」「もっと準備すればよかった」と反省ばかりに意識が向き、自己肯定感が下がっている方もいるのではないでしょうか?

振り返り=自分を責める時間になってしまうと、来年の目標設定を前に心が重たくなってしまいますよね。

そこで今回は、振り返る際にオススメしたい「リフレクション」と「ジャーナリング」、目標設定時にオススメしたい「ギャップ分析」と「あとはやるだけ戦法」についてご紹介します。

【振り返り時】自己認識を深める2つの方法

①反省や後悔で終わらない。“リフレクション”で自分を客観的に捉える

私たちの脳は、ネガティブな情報に意識が向きやすい性質を持っています。

そのため、意識的に「ポジティブな側面」を探す訓練をしなければ、自動的に「何ができなかったか」という反省モードに入ってしまいがち。これは、新しい挑戦を避けたり準備に時間をかけすぎたりする“完璧主義”に繋がりやすいです。

心理学でいうリフレクション(内省)とは、経験に対し、事実(客観性)と学び(主体性)を持って向き合うプロセス。

反省や後悔で終わらせず、失敗はもちろん、成功体験や「楽しかった」と感じた瞬間も詳細に振り返ることで、成功時の傾向や自分が得意なこと、自然と熱中できる瞬間などの“強み”も明らかになります。

特に、困難な出来事を乗り越えた経験について、その経験の良い面を探し、前向きな考えや気持ちを記述する「リフレーミング(肯定的再解釈)」という手法では、ネガティブな状況を次に繋がる視点で捉えられるようになります。

たとえば、「プロジェクトで大きな失敗した」という事実を、感情を交えずに客観的に書き出します。その後に「今回の失敗のおかげで、同じミスを二度としないための危機管理能力が鍛えられた」「上司や仲間との連携の重要性を学び、チームワークが向上した」などの、ポジティブな意味付け(再解釈)をできる限り書き出すのです。

このようにリフレーミングを実践すると、抑うつや不安といったネガティブな感情が減り、幸福や安心感といったポジティブな感情が増えることが分かっています。

リフレクションやリフレーミングを、年末の振り返り時だけでなく日常に取り入れて習慣化すると、自己理解や自己認識が深まると共に、過去の経験をすべて自信へと変えることができるようになりますよ。

②書く瞑想“ジャーナリング”で、感情を整理する

「この1年は本当に大変だったから、出来事を客観的に整理する前に感情と向き合いたい」「最近ストレスが強い」、あるいは「来年どうしたいか、どんな人生を送りたいのか自分でも分からない」。

そんな方に有効なのは、リフレクションやリフレーミングよりもジャーナリングです。頭に浮かんだ思考や感情を、文法や表現を気にせず、ありのままに紙やノートに書き出してみましょう。

この行為によってモヤモヤや混乱を客観視しやすくなり、心の安定やストレス軽減にも繋がります。また継続して書き続けていくと、自分の考え方や行動パターン、大切にしたい価値観、目指したいキャリアの方向性や目標設定における本心が見えてくることも多いです。

ジャーナリングの始め方は以下にまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

【目標設定時】ギャップ分析と“あとはやるだけ戦法”を駆使する

リフレクションとジャーナリングを通して今年を振り返ったら、いよいよ来年の目標設定へと進んでいきましょう。

確実に目標を達成するためには、「理想の自分」と「今の自分」の距離を客観的に測ることができる「ギャップ分析」が有効。ここでは、その進め方をくわしくご紹介します。

ギャップ分析とは?

理想と現実の間にあるギャップ(差)を明確にし、そのギャップを埋めるためにやるべきことを洗い出す課題抽出方法。一般的に使われているステップを少し工夫して、今回は以下の5つのステップで進めていきます。

Poco’ce流・ギャップ分析の5つのステップ

  1. 理想の自分(キャリア・ライフプランなど)を明確にする
  2. 現状の自分を書き出し、それを“基準”とする
  3. 理想と現状の間に存在するギャップを特定する(◯◯の知識・◯◯のスキルのように具体的であるほど良い)
  4. 特定したギャップを「達成できる小さなステップ」に分解する
  5. 計画に落とし込み実践する

まず5年後・10年後、自分はどんな人生を歩んでいたいのか、というライフプランを明確に書き出したら、対する現在の自分はどうか、も併せて書き出しましょう。

この際、振り返りで気づいた「自分が成功する時の傾向」や「得意・強み」も追記しておいてください。理想の自分を叶えるための武器として使える可能性があります。

次に、理想と現状のギャップを洗い出します。このギャップこそ、あなたが最も時間や力を注ぐべき部分です。上記でもお伝えしているように、ギャップは「◯◯の知識」「◯◯のスキル」などのようにできるだけ具体的に書き出してみてください。

達成できる小さなステップは、5W1Hで「あとはやるだけ状態」にする

次に、具体的に書き出したギャップを「一つの目標」と捉えて、「達成できる小さなステップ」へと分解しましょう。

もちろん大目標は、先ほど明確にした“理想の私”。でもその理想が高ければ高いほど、遠ければ遠いほど、どんなに努力しても届かない気がして挫折しやすくなります。

志半ばで挫折しないために、そして大目標を確実に達成するために、ギャップ自体を一つの目標と捉え、小さなステップへと分解していくのです。小さな成功体験の積み重ねこそが、私たちをより遠く、より高い場所へと連れて行ってくれるはず。

そして「達成できる小さなステップ」へと分解する際に重要なのは、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)に沿って具体的な計画へと落とし込むこと

たとえば「◯◯の資格を取得する」というギャップがあるなら、最初から「今週土曜日に、その資格に関するオンライン講座の無料体験に1時間参加する」のように書き出します。

達成できるレベルの小さいステップ、かつ5W1Hに沿って計画へと落とし込み、“あとはやるだけ状態”にすると───負荷をそれほど感じず、達成感を味わいながら、確実に「理想の私」へと近づいていけるのです。

振り返りを自信に変えて、軽やかに来年を迎えよう

一年を振り返る時に自分を責めてしまうのは、あなたがそれだけ本気で頑張っている証拠。頑張っているからこそ反省や後悔だけで終わらせず、成功体験や強みも振り返って、この先を突き進む自信に変えていきましょう。

来年の目標を設定する際には、「理想の自分」と向き合いながら、今の自分でも軽やかに踏める「あとはやるだけ」の小さなステップに落とし込んでみてくださいね。

過去の経験をすべて味方につけて、来年こそ、あなたが心から望む未来を軽やかに叶えていけますように。

編集部・アイ

人間への好奇心と実験欲にあふれるライター。人生の“ままならなさ”は生きる醍醐味。今まさに読んでくださっているあなたと「ままならないね〜」と分かち合い、「まあでも頑張るか!」と肩を組めるような言葉を紡ぎたい、と常々思っている。

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