やせ？ 肥満？健康的な体重とは？【整える習慣】

心身ともに“整える”こと。美と健康への尽きない悩みにちょっと試してみたくなる、不定期連載コラムです。

自分のＢＭＩ値、いくつか知っていますか？

ＢＭＩ（Body Mass Index）は、「ボディマス指数」と呼ばれ、体重と身長から算出される体格指数です。

体重（kg）を身長（m）の二乗で割った値で、計算式は「体重（kg）÷身長（m）÷身長（m）＝BMI」。

25以上が「肥満」、18.5未満が「低体重」、18.5以上25未満が「普通体型」に分類されます。

疾病率が最も少ない、理想的なBMI値は「22」で、「身長×身長（m）×22」で求めることができます。例えば、身長が162cmの場合は、「1.62×1.62×22＝約57.74kg」。

また“スリムでスタイルがいい”と言われる美容体重は、ＢＭＩ「20」。「身長×身長（m）×20」で求められ、身長162cmの場合は「1.62×1.62×20＝52.488kg」です。

華奢な体型が流行っているので、これらの体重を“少し重い？”と感じる方もいるかもしれません。

令和元年国民健康・栄養調査によると、20代女性の“やせ”の人の割合は、20.7％となっており、約5人に1人。

女性全体の11.5％と比較して、20代では特に“やせ”が多くなっていますが、“やせ”には危険もたくさん。

“やせ”では、鉄欠乏性貧血や、月経不順、低出生体重児出産のリスクなども上がってしまいます。ＳＮＳなどには、細くて華奢な女性や、ダイエット関連の広告で溢れていますが、惑わされることなかれ。

また“やせ”とは逆に、ＢＭＩ値が25を超えると、高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病になる確率は、なんと2倍以上。

すべての原因による死亡リスクは、“肥満”でも“やせ”でも高くなってしまうのです。

好きなことができるのも、健康であってこそ。自分の体型が気に入らないと思っても、ＢＭＩ値を計算してみると、案外理想的な体重かもしれません。

ＢＭＩ値は普通でも体型が気になるのならば、体重を減らすことよりも、筋肉を付けて引き締めることを考えるのが理想的です。

自身のＢＭＩ値を知ることで、食事と運動量、そして食生活のバランスを考えてみるきっかけにしてみるのもいいですね。

（同）SIACO
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