私にとってメイクやファッションは、自分をどう魅せたいかを表現する手段【はるな愛】

─── 男性だけによるコメディバレエ団「グランディーババレエ団」のジャパンツアーが決定。その応援歌『まぼろし ザ ワールド』を歌うのは、はるな愛さん。ご自身の曲が選ばれたときの心境を伺うと「もう、嬉しすぎて!」と興奮気味に話し始めてくれた。

私が小学生の頃かな、バレエ団の設立者でもあるヴィクターさんがテレビで踊ってるCMを見たんです。“え? 男性が? 女装して踊ってる!?”って、その美しい姿に釘付けになりました。

でも当時はまだ私も男の子でしたし、バレエなんて触れてもいないので、見に行きたいなんて親に言えるわけもなく…。

それが時を経て、まさか自分の歌が応援歌になるなんて。本当に夢みたい!

─── 今回のツアーではヴィクター氏も4年ぶりに来日。前回よりもさらにパワーアップしたパフォーマンスに期待は高まる。

私が初めて目にしてからかなりの年月が経っているのに全然変わっていないどころか、パワーアップして踊っていらっしゃる。

そもそも、男性がトゥ・シューズを履いてバレエを踊るのは甲への負担が大きすぎて危険なんです。

でもグランディーババレエ団のダンサーさんは全員がトゥ・シューズを履いて踊るんです。これは相当鍛え抜かれ、訓練した証。プロフェッショナルなダンサーさんじゃないとできない技なんです。

─── バレエはプロフェッショナルなのに、そこにコメディの要素が入っているのも大きな魅力。

美しく力強いバレエの中にお笑いが散りばめられていて、緊張と緩和の連続です。バレエは敷居が高そうなんて心配はいりませんし、演目を知らない初心者の方でも絶対に楽しめますよ。

─── ご自身もバレエを習っているというはるなさん。それもはるなさんの“キレイ”の秘訣なのだろうか?

バーレッスンに通っています。インナーマッスルを鍛えて、しなやかな筋肉をつけるためでもありますが、バレエの基礎が身についていると、立ち振る舞いも変わってくるんです。

私がキレイのために気をつけているのは“魅せ方”。スタイルもそうですが、メイクにも気を使います。

私はコンプレックスだらけなので、まずは目の位置だったり眉毛の形だったり自分の顔をよく知って、それからなりたい顔に近づけるためにはどんなメイクをすればいいかを研究しているんです。

お肌に関しては、あまり洗わないのがポイントかなぁ。洗顔フォームなどはあまり使わず、自分の持っている脂分を失わないようにしています。

朝も拭き取り化粧水でケアしたらそのまま下地と日焼け止めを塗っちゃいますね。どうしてもシミが目立ったときはクリニックの力も借りますけど(笑)。

─── 『まぼろし ザ ワールド』のMVのメイクも自前、さらに衣装も自分でデザインしたそう。

私にとってファッションはその日1日のテンションを左右するくらい大切なものですし、自分をどう魅せたいかを表現する手段。

だから“私なんて…”とかネガティブなことを考えないで、自分のために自分が着たい服を着て欲しいですね。だって自分のための人生なんだから。

もちろん私も落ち込むこともありますけど。でも悩む時間を大事な人生のうちの1分、1秒に使うなんてもったいないじゃないですか。

それに自分が思うほどに周りの人は気にしていないから大丈夫(笑)。頭を切り替えて明日はどう楽しもうかって考える方が絶対にハッピーだと思います。

─── 徹底したセルフプロデュース力、そして内面から輝くハッピーマインド。それこそ、はるな愛さんの“キレイの秘訣”なのだ。

グランディーバ バレエ団
『ジャパンツアー2023』

東京公演/12月25日(月)
大田区民ホール・アプリコ(大田区)

はるな愛

大阪府出身。タレント・歌手。松浦亜弥さんの口パクものまねで人気を博し、テレビ出演多数。24時間マラソンのチャリティーランナーに抜擢されたり、東京2020パラリンピック開会式にも出演を果たす。また、被災地支援や子供食堂などのボランティアにも力を入れている。

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