周りの視線など気にしない！前を向いて努力することが大切【ハリウッド女優に学ぶ“オンナの生き方”】

韓国ソウル市で生まれ、現在は、母国とアメリカを中心に活躍する女優、キム・ユンジン。

学生時代に演技を学び、自らの強い意志で女優としての成功を果たした彼女に学びたいのは、“周りの冷ややかな視線など気にせず、ただ前を向いて努力をすれば道は開かれると信じる気持ち”

映画「告白、あるいは完璧な弁護」キム・ユンジン

社会的に成功したＩＴ企業の社長ユ・ミンホ（ソ・ジソブ）は、既婚者でありながらキム・セヒ（ナナ）と不倫関係を続けていました。

しかし、ホテルの密室でセヒが殺害されてしまいます。

事件の第一容疑者となったミンホは自らの潔白を主張しますが、状況証拠から非常に厳しい立場に追い込まれてしまうのです。

絶体絶命のミンホはこれまで裁判で１００％無罪を勝ち取ってきたという敏腕弁護士ヤン・シネ（キム・ユンジン）を紹介されます。

彼女は、ミンホから嘘偽りのない真実を聞き出し事件の真相を探ると、以前に起きたとある交通事故と今回の殺人事件との関連が浮き彫りになるのです。

恋愛ドラマやラブコメディで人気を博したソ・ジソブと、韓国だけでなく世界で活躍するキム・ユンジン、そしてアイドルグループでデビューした後にモデルとしても活動していたナナ。

この三人のアクティング・ケミストリー（演技の化学変化）は必見。

登場人物達の会話が物語の進行や作品に秘められた謎と密接にリンクするので、演劇的な高揚感も感じました。

それぞれの思惑が交差するなか、互いの供述や想像が回想映像となって提示されるので、観客は真実の迷路に誘導されるのです。

密室殺人と交通事故、この二つの事件が複雑に絡み合う脚本は、観客のイメージの先を照らします。

そしてサスペンス特有の不安や緊張を登場人物達と同じように観客が感じるというユン・ジョンソク監督の演出は非常に手練だと感じました。

（ちなみに余談ですが、キム・セヒ役のナナとは以前、日本のラジオ番組で一緒にレギュラー出演をしていて、当時から将来は女優として認められたいという目標を掲げていたので、こうして彼女が出演した作品を紹介していることがとても感慨深くもあります。）

“貴方は真実を見破れるか？” 韓国発のサスペンス・スリラーを是非劇場で体験してみてください。

そして、本作に出演しているキム・ユンジンは韓国ソウル市で生まれ、10歳の頃に家族でアメリカ・ニューヨーク州に移住しました。

学生時代から女優に憧れて、ニューヨーク芸術学校やボストン大学、さらに、英国ドラマアカデミーなどで演技を学び、韓国に帰国してからは、ＴＶドラマ「華麗なる休暇」や「予感」、「ウェディングドレス」に出演。

そして、映画『シュリ』で本格的な映画デビューを果たします。

『シュリ』に出演したことで国外の映像関係者にも名前が知れ渡り、日本映画『ＲＵＳＨ！ ラッシュ』でヒロイン役を演じた後に、爆発的人気で社会現象にもなったアメリカのＴＶシリーズ「ＬＯＳＴ」にレギュラー出演したことで、女優として世界的認知を得るのです。

そしてイギリス版の「セックス・アンド・ザ・シテイ」や「デスパレートな妻たち」と、話題になったドラマの米リメイク作品『溺れる女たち 〜ミストレス〜』でメインキャストを演じるなど、女優としての地位を確立。

その後は、映画『国際市場で逢いましょう』に出演し、最近ではNetflixドラマ「ペーパー・ハウス・コリア : 統一通貨を奪え」に出演して話題となりました。

彼女は韓国とアメリカを中心に着実に女優としてのキャリアを積んできたのです。

彼女は、２００７年に自叙伝「世の中があなたのドラマだ」を出版しました。

この本は彼女がハリウッドに挑戦して米ドラマ「ＬＯＳＴ」のレギュラー出演をオーディションで勝ち取る過程が綴られています。

当時はキムのハリウッド挑戦を陰で揶揄したり嘲笑ったりした人間がいましたが、彼女は自らの強い意志で目標を達成しました。

何かを成し遂げようとする時、周りの冷ややかな視線など気にすることはありません。

キム・ユンジンのように、ただ前を向いて努力すれば道は開かれると信じればいいのです。