夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく【白岩瑠姫 × 久間田琳加】
シリーズ累計発行部数55万部超えのベストセラー「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版)が待望の映画化。
W主演を務めるのは、グローバルボーイズグループ、JO1メンバーの白岩瑠姫さんと、令和ティーンのカリスマとの呼び声が高い女優・モデルの久間田琳加さん。
初共演となったふたりに、お互いの印象や作品への思いを伺いました。
自分の気持ちや考えを周りの人に伝える努力はとても大切
─── 出演が決まり、相手役を知ったときのお気持ちは?
白岩 “本当に僕でいいの?”と、不安やプレッシャーを強く感じましたが、周りの方々のサポートによって徐々に現場を楽しめるようになりました。茜役が久間田さんと聞いたときは、僕のほうが年は上ですけど、役者としては彼女が先輩なので、リードできるところはしながらも、演技の面では学べることを学ばせていただきたいなと思いました。実際、現場では引っ張ってもらえたので助かりました。
久間田 私は、青磁役が白岩さんだと聞いて、“原作のイメージそのままだ!”と思いました。髪の毛の色もぴったりですし、“白岩さんのための本?”と思ったくらい。撮影に入ってからも、日ごろからダンスをされていることもあって動きが軽やかですし、“本物の青磁みたい”と何度も思いました。
─── お互いすぐに打ち解けましたか?
久間田 初めてお会いしたときは一言も言葉を交わすことはなかったんですけど、撮影が始まると、白岩さんが気さくに話しかけてくださったのですぐに素を出せるようになりました。
白岩 久間田さんは、最初は物静かな印象でしたけど、素が出はじめてからは、“こんなにはしゃぐ人だったのか…”とイメージが変わりました(笑)。その場にいるだけで現場が賑やかで明るい雰囲気になるんです。僕が何をしても笑ってくれるし、笑いのツボが浅いんだと思います。
久間田 白岩さんは、ボケるのが好きというか、ボケたいタイプですよね? 休憩中に、すごく低い声でセリフを言ってきたりするので、“本番中は笑っちゃうからやめてくださいね?”って、言った記憶があります。
白岩 あったね、確かに(笑)。
久間田 最初、クールな印象だったので、ギャップがすごかったです。しかも、スタッフの方や共演者との距離を縮めるのが早くて、気付いたらみんなとじゃれあってましたし(笑)。コミュニケーション能力が高いところは羨ましいです。
白岩 まだまだですよ(照)。
挑戦せずに後悔するより挑戦して失敗したほうがずっといい
─── 現場ではおふたりとも素を出せたようで微笑ましく思いますが、茜は本当の自分と周囲からの評価とのギャップに悩んでいる女の子。演じて共感できるところはありましたか?
久間田 原作も台本も自分と重ね合わせながら読み進めました。実は私も茜みたいに、思ったことを口に出せないほうなんです。でも、この作品を演じきったことで、自分の気持ちや考えを周囲に伝えることの大切さに目を向けられるようになれました。自分でも、作品を通して大きく成長できたかなと思います。
─── 青磁は自分の気持ちのままにキャンバスと向き合っていますが、音楽やダンスでの表現活動をなさっている白岩さんは、青磁を演じたことによって、“自分を表現すること”に関して改めて考えたことなどはありますか?
白岩 青磁という役を通して、人生は一回きりで時間は永遠じゃないということを改めて確認できたことで、アーティストとしてパフォーマンスするうえでの心構えが変わりました。以前のように緊張することはなくなって、“今日もやってやるぞ!”“全力で楽しむぞ!”という気持ちがすごく強くなりました。
─── 本作では、茜がなかなか自分を解放できず、ジレンマを抱く様子が描かれていますが、おふたりは、これまでの人生で“最初の一歩”がなかなか踏み出せなかったという経験はありますか?
白岩 あります。JO1になるためのオーディションを受けたときがまさにそうです。家族や周りの友人がオーディションを勧めてくれたんですが、失敗する未来を想像してしまって、なかなか一歩を踏み出せずにいました。だけど、青磁を演じて改めて思ったことですが、一回きりの人生で挑戦して失敗することは、挑戦しなかったことを後悔するより格段に後味がいいと考えるようになったんです。そこから、自分が変わりました。
久間田 私は、お仕事においては、“一歩を踏み出せない”より、“踏み出さざるを得ない”ことのほうが多かったように思います。“最初の一歩”を踏み出すようなシーンにおいては、自分の知識や経験が少ないことから自信が持てなかったり、思うように表現できなかったりするので、最近はとにかくいろんな人や物事に触れることを大切にしています。
─── 最後に上映を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
白岩 主人公たちと同じ世代は特にですが、どの世代の女性にもキュンキュンしてもらえる映画なので、ぜひ劇場でたくさんの方に観ていただきたいです。
久間田 茜と青磁の成長が見られる物語でもあるので、ふたりを応援しながらも、自分と重ね合わせて楽しんでいただけたらうれしいです。
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
原作/汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版刊) 監督/酒井麻衣 脚本/イ・ナウォン、酒井麻衣 出演/白岩瑠姫(JO1)、久間田琳加、箭内夢菜、吉田ウーロン太、 今井隆文、上杉柊平、鶴田真由 他 公開/9月1日(金)全国ロードショー ©2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会
白岩瑠姫
1997年生まれ。2019年に、サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」に参加し、グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーに選ばれる。2020年、JO1として、『PROTOSTAR』でデビューを果たし、5THシングル『WANDERING』ではセンターを務める。本作『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』が、JO1のメンバーとして映画初主演となる。
久間田琳加
2001年生まれ。「nicola」、「Seventeen」 の専属モデルを経て、2022年からは、「non-no」の専属モデルとして活躍中。女優としては、2015年にGYAO!で配信されたドラマ「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」で女優デビュー。その後「マリーミー!」(20/ABC)、「青春シンデレラ」(22/ABC)、「ブラザー・トラップ」(23/TBS)、『おとななじみ』(23)など、映画・ドラマの主演作が相次いでいる。